先日、大阪で開催された特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」へ足を運んできました。
もともと私は、自分から進んで展示会に行くタイプではなかったのですが、結婚してからは主体者に誘われて、こうした教養に触れる休日が増えました。新しい世界が広がるのは、なかなか良いものですね。
会場には、手のひらに乗るような小さな鳥から、自分より背の高い大きな鳥まで、多種多様な標本が並んでいました。中でも主体者がいちばん興味を引かれていたのが、「レア」という飛べない鳥のエピソードです。
進化論で有名なダーウィンと一行が、若鶏の肉を「美味しい、美味しい」と食べていた時のこと。食べている途中で、実はそれがずっと探していた小型の別種であることに気づいたのだそうです。
慌てて残った焦げた骨をかき集め、標本として持ち帰った――。
そんな少しおっちょこちょいな経緯で世に出たその鳥は、今では「ダーウィン・レア」と呼ばれているそうです。歴史に名を残す発見の裏側に、そんな食卓のドラマがあったとは驚きです。
私がいちばん感動したのは、鳥の「飛び方」と「羽の形」の関係です。
コウノトリ(長い翼):風を捉えて、ゆったりと気流に乗る。
コンゴウインコ(短い翼):力強く、力いっぱい羽ばたく。
ツバメ(尖った翼):空中にいる獲物を捕らえる、スピード重視の高速飛行。
フクロウ(丸い翼):獲物に気づかれないよう、ゆっくりと。
さらに興味深かったのが、標高8,848mのエベレストを越える鳥たちの話。
同じ山を越えるのでも、インドガンは「一生懸命に羽ばたいて」、アネハヅルは「風を巧みに利用して」越えていくのだそうです。目的地は同じでも、そこに至るプロセスは種類によって全く違うのですね。
展示を見終えて、自然界にはまだまだ私の知らない不思議が溢れているのだと、改めて実感した一日でした。
私が担当している季刊誌『祝福家庭』の連載「自然あそびガイド」でも、こうした自然の驚きや面白さを、読者の皆さまにお届けしていきたいと思っています。
さて、次回の夏号では、「夜に咲く花」を特集する予定です。お楽しみに!(玉)




