教育局の〝生涯教育〟研究シリーズ(*)第6回は、入山局長による「建国精神 〜神の国を目指して〜」です。
*教育局が研究する〝生涯教育〟の内容を紹介するページ。生涯を通して〝心〟を育てるために、人生の各段階においてどんな教育が必要かを考える
平和世界の実現は、人類が共通して「なぜ人は国をつくるのか」という理由を理解することから始まるのではないでしょうか。
今回は、その根幹となる「建国精神」について学びます。ここでは、その一部を紹介します。
――――――
はじめに
一体、人はなぜ国をつくろうとするのでしょうか?
世界史を学ぶと、人類歴史において、数百、数千に及ぶ国が生まれては滅びていることが分かります。国同士の争いである戦争は、数限りなく起こってきました。
国をつくり、平和を願いながらも、なぜ戦争を繰り返すのか、誰にも分かりません。最近もロシアとウクライナ、イスラエルとイランの戦争が立て続けに起こりました。軍人のみならず、一般人も戦闘に巻き込まれて多数亡くなっています。その惨劇を誰も止めることができずにいるのです。そのような状況を見ても、人類は「国」というものに対して「無知である」と言わざるをえないでしょう。
なぜ、平和で幸せな国をつくることが、そんなに難しいのでしょうか? それは、「そもそも人間は、なぜ国をつくろうとするのか」という問いに対する答えとなる、根本理由を知らないからではないでしょうか。
もし、平和世界が実現する道があるとすれば、人類が皆、共通に抱くことができる、「人が国をつくる理由」を知ることから始まるのではないかと思うのです。……
第1章 建国精神の根本
建国の出発点はどこにあるのか
「人はなぜ国をつくろうとするのか」。その答えは人間からは出てきません。なぜなら、建国の出発点は、人間の思いではないからです。
天の父母様(神様)は天地創造の最後に人間をつくり、人間始祖アダムとエバに三大祝福のみ言を下さいました。……
これは、神の真の愛を中心として、人間各自が愛の人格を完成し、神の似姿となった夫婦を中心とした真の家庭を完成し、そして、天の父母様を中心とした国、すなわち天国をつくるという、創造目的が示されたみ言でした。……
人生の目的は、神様を中心とした個人と家庭、国をつくることです。そのため、真の父母様は「愛天愛人愛国」の教育を徹底し、私たちがそのように生きることを願われました。
〝国をつくろう〟という思いは、人間から出たものではなく、神様の思いです。ですから、まず天国をつくろうとされたその思いを初めに知らなければなりません。よく知ってこそ、人は正しく国をつくることができるのです。それを、「建国精神」と呼ぶことにします。
国をつくろうと思わない人が、国をつくるはずはないでしょう。建国の前に、しっかりとした建国精神が確立されなければなりません。
なぜなら、国をつくるのは簡単ではないからです。国をつくり、守ること。いずれも大きな苦労と犠牲が伴います。それを乗り越えるだけの意義と価値がなければ成し遂げられません。
――――――
全文は、本誌44ページをごらんください!
*編集部から*
♥いいね を押していただけると、励みになります(^^)
『Heavenly Family』10月号のご購入はこちら