光言社 編集者ブログ

印刷

  • 祝福家庭 新刊のご案内
  • NEW
  • いいね(29)

2025年09月24日

『祝福家庭』118号(2025年秋)紹介 &編集こぼれ話 蝶になったマリア・ジブナ

『祝福家庭』118号(2025年秋季号)が9月24日(水)に発刊されました!

◎今号の紹介

家庭教育通信
ナビは飛んだ
─天の父母様の夢を叶えるために─

 入山聖基・教育局局長は6月に行われた「全国教育部長会議」で、「家族教育を通した次世代教育」について語りました。今号の「家庭教育通信」では、その講話の内容を要約してお伝えしながら、真のお母様が、真のお父様の聖和後に次々と打ち出された二世圏教育と、その驚くべき実りについて紹介します。次世代に「本当の幸せ」を伝えるために、ぜひ読んでいただきたい内容です。

◎編集こぼれ話 蝶になったマリア・ジブナ 
 今号の「真のお母様の自叙伝に学ぶ」のテーマは、「バタフライ作戦」(1978年に始まった旧ソ連・東欧伝道)です。
 今回の「編集こぼれ話」では、バタフライ作戦が始まる前の東欧伝道を、ほんの一部ですが、たどってみたいと思います。
 1968年8月30日、一人のドイツ人女性が、ウイーン(オーストリア首都)から国境を越えて、ブラチスラバ(チェコスロバキア〈当時〉の中心都市)にやってきました。彼女は家庭連合における共産圏への最初の宣教師で、後に「東欧宣教の母」と慕われたエミリエ・シュテベルさんです。

 

エミリエ・シュテベル宣教師

 同年春、チェコスロバキアでは民主化運動「プラハの春」が起こりましたが、8月20にはソ連、東ドイツなどの軍隊が侵攻して、プラハが占領されてしまいました。切望していた民主化運動が潰えて、人々は深い絶望に陥っていました。そういう中をエミリエさんは、勇敢にも真の父母様のみ言を携えてやってきたのです。以降、東欧諸国で伝道が静かに進んでいきました。
 ところが1973年から78年にかけて、チェコスロバキアの信徒約30人が警察に逮捕されるという事件が起きました。そして、その中の一人、マリア・ジブナさんが冷たい監獄の中で命を落としたのです。彼女は、共産主義政権下での最初の殉教者となりました。
 マリアさんは19491022日、モラビア地方(現チェコ東部)のスヴォヤノウという地で誕生。1972年、モラビアの中心都市ブルノの大学で芸術史を学んでいたときに伝道されました。以来、チェコスロバキアの初代教会長ベトゥカ・ダニスコヴァさん(女性)の片腕となり、草創期のメンバーとして教会を支えたのです。
 当時、共に歩んでいた信徒の一人は、マリアさんについて、「非常に控え目な性格で、口数も少なかったが、助けを必要とする人のためにはいつも献身的だった」と語っています。
また、マリアさんと一緒に投獄されたベトゥカさんは、このように証ししています。
 「収容所ではマリアとは3、4回、廊下ですれ違いました。そこでは互いに顔を合わせてはいけない決まりでしたが、彼女は監視員から怒鳴られても、いつもほほえみながら挨拶してくれました。途中、一度だけ、尋問官の立ち会いでマリアと会ったとき、彼女は私の足下にひざまずいて『温かい下着はありますか? 寒くはないですか?』と尋ね、私の体を気遣ってくれました。
 神様の目から見てマリアは最も純粋で、彼女以外に犠牲の祭物となれる人はいなかったのだと思います」

マリア・ジブナさん

 真のお父様は、マリアさんの殉教の報をお受けなったときのことを、次のように記しておられます。
 「私は……際限のない悲しみに落ちていきました。その時、私の目の前にマリア・ジブナが黄色い蝶になって現れました。チェコスロバキアの冷たい監獄を抜け出した黄色い蝶は、力を失って座り込んでいる私に向かって、力を出して立ちなさいとでも言うように、羽根をひらひらさせました。彼女は、命をかけた宣教を通して、本当に幼虫から脱皮して蝶になっていたのです」

霊界で自由の身となったマリアさんは、今、「チェワンナビ」の歌を歌いながら、強力に二世圏を協助しつつ、み旨に邁進していることと思います。

『祝福家庭』では原稿や質問を募集しています。以下のフォームからお寄せください。

『祝福家庭』118号の購読はコチラから

『祝福家庭』の定期購読をお申し込みの方はコチラから

いいね(29)

戻る