先日、久々に母に会いに行きました。
最近、真のお母様を思うことが多い中で、「私は、親孝行できてないな」と感じたからです。
また、こうして『Heavenly Family』の編集をしながら、さまざまな方の証しに触れる中で、
「そういえば、両親が祝福を受けたときの話を、ちゃんと聞いたことがないな」と気づいたのです。
そこで、母の日をきっかけに、母を食事に誘ってみました。
ふだんはなかなか、真面目な話をする雰囲気にならないので、ちょっと照れくささはありましたが、
「お母さんが祝福を受けたときって、どんな感じだったの?」と切り出してみると、
母は、真剣に、当時のようすを話してくれました。
「真の父母様から直接マッチングを受けたんだけど、まず男性を一人指名されて、その人に合う女性を選んでくださる、という形でね……」
「〝アボジロード〟を行ったり来たりしながら、大勢の中から選んでくださるのよ」
「〇〇歳は前に出てきなさい、と、年上から呼ばれていったんだけど、
突然、後ろに座っていた人が『27歳でも良いでしょうか?』と叫んだの。
そうしたらお父様が、『27歳と28歳は違うだろう!』とおっしゃってね……(笑)」
「はじめはね、『相手がこういう人だったらいいな、ああいう人は嫌だ』と、えり好みしていたんだけど、
マッチングが進んでいく中で『こういう考え方はだめよね』と改めたすぐ後に、お父様と目が合ったの」
「私が呼ばれたときは、緊張しちゃって頭が真っ白になって、お父様が何か話されているのだけど、全く頭に入ってこなくて……」
「後で、お父さんがいろいろと教えてくれたのよ」
母の話を聞きながら、私はなぜか、泣きそうになりました。
何か劇的なエピソードがあったわけでもないのに、です。
母が、心から真の父母様を慕っていて、その瞬間を大切にしていたということ。
その瞬間があったからこそ、私が生まれてくることができたのだということ。
そして母だけでなく、その会場にいた一世の方々全員、そして真の父母様が、その時を心待ちにしていたということ。
そのような温かい雰囲気を、母の話から感じたのです。
そして私は、その場に参加されていた一世の方々一人一人が、真の父母様の証し人であることに気がつきました。
一世の方々は、私の母もそうですが、「表立った実績もない私が、証しなんて……」と謙遜する方が多いように思います。
しかし、それはとてももったいないことだと思いました。
一世の方々は、もっともっと、どんなささいなことでも、真の父母様のお話を後世に残してほしいと思いましたし、二世・三世は、両親が健在なうちに、たくさんの証しを引き出すべきなのだなと感じました。
私もこれから、『Heavenly Family』の編集を通して、より多くの方々の証しを、丁寧に形に残していきたいと感じました。
そして、もっと親孝行して、もっと両親の話をたくさん聞いて、胸に刻んでいきたいです。