熱く語られる一人の歩み、そして変わらぬ信仰の光。
「真実一路 ― 松山貢三 魂の叫び」の制作を通して感じた、受け継ぎ伝えることの尊さ――
“この人の声を、今、残さなければならない”
その思いが、私を編集の机に向かわせました。
松山貢三さん―― 統一運動の草創期から歩んできた、尊敬すべき信仰の先輩です。既成家庭として祝福を受けた43双の一人であり、叩き上げの大工として現場で鍛えられた実践の人でもあります。
松山貢三さん(43双)
そんな松山さんが、自らの人生と信仰の軌跡を語ってくださった映像作品が『真実一路 ― 松山貢三 魂の叫び』(全12回)です。
この作品には、過剰な演出はありません。語りは松山さんご自身。そこに最小限のナレーションとテロップが添えられているだけです。しかし、その語りには、誰にも真似できない “重み” と “真実” が宿っていました。
語られるのは、戦後の混乱期、青年として働き始めた中で統一原理に出会った衝撃。水行や断食、自分の弱さと向き合った日々。そして、迷い、挫折を経験しつつも、神様の導きを信じ歩み続けた証し。
中でも心を打たれたのが、松濤本部建設にまつわる秘話でした。当時、建設を進める上での法的な課題や障壁があったそうです。それでも松山さんは、大工としての経験と信仰を携え、そうした要件を一つひとつ乗り越えながら、現場に立ち、必要な技術者を探し、道を切り開いていきました。その姿はまさに、“不可能を可能にした信仰の人” そのものでした。
そしてもうひとつ、私の胸に深く残ったのは、松山さんと真のお父様(文鮮明先生)との心の通った交流です。
ある時、松山さんは真のお父様にマッサージをする機会をいただきました。その時間、お父様は何もおっしゃらず、ただ静かに松山さんに身を委ねておられたそうです。松山さんはその沈黙の中に、「心をまるごと委ねられている」という父子の深い信頼を感じたと言います。
この出来事は、松山さんの心の奥にあった “コンプレックス” にも、そっと寄り添う体験となりました。幼くして父親を亡くし、その温かさに触れることなく育った松山さん。そんな彼に、お父様はある冬の日、ご自身の手でコートを買い与えてくださいました。その瞬間、松山さんは初めて「父という存在から愛される」ということの意味を知り、涙が止まらなかったと語ります。
語られるそのすべてが、決して「昔話」ではありません。そこにあるのは、“今を生きる私たち” への問いかけであり、“生きているみ言” でした。
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編集を終えたとき、私は気づきました。私は単なる編集者ではない。この信仰の歴史に立ち会い、それを未来へつなぐ “生き証人” の一人なのだと。
私たちは今、次々と情報が流れていく時代を生きているので、だからこそ、この映像は「心を止めて」見ていただきたいのです。
信仰とは何か。愛とは何か。人生とは何か。
松山さんの “魂の叫び” が、あなたの心に深く、そして確かに届くことを願っています。
映像作品『真実一路 ― 松山貢三 魂の叫び』は、U-ONE TVで全12回配信中です。
どうぞ、あなたの目と耳で、“歴史の生き証人” の声を受け取ってください。それはきっと、あなた自身の歩みを見つめ直すきっかけになるはずです。
ぜひ第1回をご覧ください。
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