暑中お見舞い…改め、熱中お見舞い申し上げます、と言った方がいいような毎日が続いています。
そんな中、7月9日付でロイター通信などが、欧州の12都市で7月2日までの10日間に約2300人が熱さに関連する原因で死亡したと伝えています。
ここ十数年、熱波の影響で亡くなる人が世界中で増えています。
日本も例外ではなく、熱中症による死傷者数は年々増加しています。
ウェザーニュースによれば、2001年から2005年までの5年間の熱中症による平均死亡者数は335人でしたが、2016年から2020年までの5年間では平均1117.8人に増加しているといいます。
昨年2024年の熱中症による死亡者数は、2023人(同年9月時点の速報値)と過去最多を記録しています。
私の故郷は北東北ですが、夏が短い地方とはいえ、ここ数年の暑さは異常です。
家には後期高齢者の両親が二人暮らし。88歳と87歳になりました。
「昭和」の時代をそのまま保存したような私の実家には、いまだにエアコンがありません。心配です。
ニュースキャスターが「エアコンを使用してください」と連呼する時代になりましたし、私も実家の親にエアコンを使うよう、何度も勧めてきました。しかし父はなんだかんだと理由をつけながら、エアコンがなくても大丈夫だ、心配ないと言い張ります。
在京の息子の私や孫たちは、夏が来るたびに気が気ではありません。
しかし2025年の猛暑は、昭和の頑固おやじの心を動かしました。先日ついにエアコンの設置を受け入れてくれたのです。
今年の夏も猛暑が続き、残暑も厳しくなるとの予測がなされています。地域によっては酷暑(40度前後)も見込まれています。
お年寄りに限ったことではありませんが、暑さ対策は生命の問題に直結します。エアコンが万能、絶対だとは言いませんが、我慢のし過ぎは禁物ですね。
昨今の、高齢者の熱中症による死亡者数の増加傾向は見過ごせません。命を守り、健康を維持して生きていくためには、人のつながりや家族の支えが大事なことだとつくづく感じます。
欧州でこれだけの熱波による死者が出ていることの理由は、エアコンが普及していないことにあるといいます。
米国の家庭の9割近くがエアコンを設置しているのに対して、国や地域によって差はありますが、欧州全体では2割前後にとどまっているというのです。
この数十年、世界は大きな気候変動の影響を受けています。それに伴い、私たちの生活も変化を余儀なくされています。生活環境だけでなく、価値観や文化、生活習慣も変化してきています。
世界に先駆けて超高齢化社会となった日本。そこから生じるさまざまな問題は、社会的な課題であると同時に、還故郷摂理や神氏族メシヤ活動を展開するにおいても避けて通ることとのできない重要課題の一つであると実感しています。
遅まきながらの、わが実家の「エアコン」デビュー。私たち家族にとっても、大きな変化の象徴となることでしょう。
読者の皆さまのご健康を心よりお祈りいたします。
猛暑の続く毎日ですが、ご自愛くださいませ。