光言社 編集者ブログ

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2022年10月20日

贈り物~存在の証し
「お父さんのまなざし」番外編

 愛用の腕時計の電池が切れてしまい、電池交換をしようと何件かの大手家電に尋ねたところ、「今は扱っていない」「日数がかかる」とのこと。前回取り換えてもらった近所の小さな時計店も、店主の高齢化とともに店じまい。腕時計の電池交換も簡単にできない時代になったのかな、などとつぶやく旧世代…。

 「まあ、スマホの時計表示で確認すればいいか」と、数週間腕時計なしで過ごしてみたものの、若い世代の皆さんのようにはいかず、スマホで済ませられる自分ではないことに気付きました。

 長年の習慣なのでしょう。いつも左手首にあったものが、ないと寂しいものです。休みの日に改めて地元の商店街を探索し、「合鍵作成」「腕時計の電池交換」のプレートが掛かっている小さな古びたお店にたどり着きました。

 20分後、950円で無事に電池交換完了。

 「お帰り」

 左手首に久しぶりに重量感を感じながら、思わず腕時計に声をかけてしまいました。

 お気に入りの腕時計は、今は社会人になっている娘たちが学生の頃に小遣いを出し合って誕生日のプレゼントとして買ってくれたものです。お店に一緒に行って、あれがいいこれがいいと言いながら選んでくれた時のことを今でも覚えています。

 気が付けば、身に付けている物のほとんどが娘たちからのプレゼントです。
 腕時計、靴、アウトドアウェアにシャツ、スマホケースにブックカバー、定期入れ、財布、ハンカチと、エトセトラ。
 ありがたいことです。誕生日や父の日、祝福(結婚)記念日になると、娘たちは心を込めて贈り物を用意してくれました。

 そのほとんどは現役で活躍してくれていて、私は今も大切に使っています。
 贈り物からは、贈ってくれたその人の存在感が伝わってくるものです。贈り物を見れば、その贈り主を思い出します。
 娘たちが選んでくれた靴を履き、衣服を身に着ければ、娘たちを思い出します。いつも持ち歩く定期入れやブックカバーも、使うたびに娘たちに思いを馳せるアイテムになっています。

 私の妻は24年前に聖和(他界)していますが、妻が贈ってくれた物を手に取れば、妻の存在感がよみがえります。
 妻からの贈り物のほとんどはすでに現役を引退していますが、何より3人の娘たちそのものが妻からの最高の贈り物です。娘たちがいる所には、妻も共にいるのです。


「お父さんのまなざし」はコチラから

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