光言社 編集者ブログ

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2022年10月11日

インタビュー撮影の裏側

 日頃見ている番組はどのようにして撮影されているのでしょうか。

 

 U-ONE TVはもちろん、テレビやYouTubeまで、インタビュー形式の番組が多くあります。

その番組を通して伝えたい内容を、いかにして表現するか、撮影手法の一部をご紹介します。

 

 まずはカメラ。

 撮影時のカメラは基本的に、目高(めだか、目の高さ)といわれます。

これは、カメラを話者の目と同じ高さにすることで、話している人の隣で会話を聞いている状況を再現しているのです。

というのも、カメラの高さが少し違うだけで受ける印象が大きく異なるからです。

 

 例えば、カメラが、話者の目より高い場所から撮影することを俯瞰(ふかん、ハイ・アングル)といいます。

被写体を小さく見せる効果があり、「謙虚さ」や「自信のなさ」を表現するときに使われることが多いポジションです。

 

 逆に、低い位置からの撮影は煽り(あおり、ロー・ポジション)といい、被写体が大きく見える効果があります。

このことから、「自信」や「尊大さ」を表現するときに使われるのですが、かのアドルフ・ヒトラーはこの手法を用いていたともいわれています。

 

 さらに、照明技術でも印象は大きく変わります。

スポットライト(点光源)を人物に当てると顔の凹凸で細かい影ができるのでコントラストが高まります。

このコントラストが高い光の当て方を、「照明が固い」と表現する場合もあり、「意志の強さ」や「頑固さ」を表現するときに用います。

逆に面積の広い照明(面光源)を当てるとやわらかく、「柔和」な雰囲気になります。

 

 照明の色でも印象が変わります。

赤やオレンジなどの暖色は「情熱」や「外向性」を、青などの寒色は「冷静」、「内向性」をイメージさせることができます。

 

 また、人の顔も、右顔と左顔で印象が違うものになります。

自撮りのときは、自分の顔の向きを決めていたりしますよね。

 髪の分け目の位置が違うと顔の見える面積も変わります。

顔の面積が広いとオープンで明るい印象を与えることができる反面、髪で顔が覆われてしまうと影ができ、排他的な印象になりがちです。

 

 カメラの水平を保つことも大切です。

画面が斜めになっていると不安定さを印象付けてしまいますので、撮影をするときは三脚を使ってしっかりと水平を保つように心がけましょう。

逆に画面を揺らすことで、視聴者に不安を与えようとする手法もあります。

 

 このようにインタビューといっても、その撮影技法によって制作者の意図を少なからず反映させることができます。

テレビや映画も、撮影技法に注目して見ると今までとは違った面白さを発見できるかもしれません。

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