光言社 編集者ブログ

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2020年11月26日

わが家の虫騒動

「パパには関係ない。話に入ってこないで」

思春期に入ったということなのか、ふだん、中1の長女は私に対してそっけない態度を執っています。そんな長女が唯一、私を頼るのが、家の中に虫が出没したとき。

 

ある日、「キャー、パパ、助けて!」と声がし、慌てて部屋に駆けつけると、1センチにも満たない蜘蛛(くも)が壁をはっていました。 

「何とかして」

「小さいし、ほっといても大丈夫だよ」

「寝てる間に口の中に入ったら、どうすんの!」

「そんなこと、ありえないでしょ」

そんなやり取りのあと、蜘蛛を捕まえようとしましたが、すばしっこくてなかなかうまくいきません。しばらく格闘し、何とかティッシュでつかんで窓の外に逃がすと、「じゃあね」と、長女からそっけない一言をもらって部屋を出ました。

またある日、家族みなが寝て、お風呂で湯船にゆっくりつかっていると、長女が扉の向こうから、「蚊が顔の周りを飛んで寝られないから何とかして」と言いました。しょうがないなあと思いながらも、頼られればうれしいものです。タオルで体を拭き、もう一度、服を着てから蚊を退治しました。

実は、私は蚊が大嫌いです。蚊の羽音で起こされると目がさえて、蚊を退治するまで寝られません。 

私は、かゆみで人を不快にしたり、病原体を媒介したりする蚊を、なぜ、神様は創造なさったのかと考えたことがあります。皆さんの中にも、そのような方がいるのではないでしょうか。

原理講義で講師が例に出したのか、先輩が教えてくれたのか記憶にないのですが、真のお父様が、蚊の役割についてこのような説明をされたそうです。

「蚊に刺されたら、かゆくなる。そのかゆいところを夫婦がお互いにかき合うことで、夫婦愛を深めることができる」

その話を聞いたとき、私は衝撃を受けました。

いまだに蚊の羽音にいらだって眠れず、刺されてかゆいとき、妻に「かいてくれる?」と頼むと、「薬塗ったら」と一蹴される状況ですが、虫を通して、面白おかしく、家族の交わりを持っていければと思います。

 

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