高校で野球に打ち込んできた息子の、最後の夏の大会が終わりました。
入学から約2年3カ月、野球漬けの生活をしてきた息子。
親としても、父母会の皆さんと一緒になって、チームを応援した期間でした。
自分の子供が試合に出れるかどうか、ということももちろん気になりますが、それ以上に、チームの勝利を願い、応援すること。
ほかの親御さんから子供たちのエピソードを聞くたびに、選手一人一人に愛着が湧き、応援にも一層、力が入るものです。
甲子園などをテレビで見るだけだと、どの選手も同じように見えてしまうことがありますが、実際には一人一人の選手にドラマがあり、彼らを応援している父母たちがいることを強く感じるようになりました。
親同士も、お互いのことはそれほど知りません。職業は何かも尋ねません。たぶん、宗教や政治の話になれば、お互いに相容れないこともあるかと思います。しかし、そういうことは抜きにして、同じチームの勝利を信じ、一生懸命応援する中で、一体感が生まれる。
改めて、スポーツの力を感じました。
天一国経典『平和経』にも、こんなみ言がありました。
スポーツは、現代社会に多大な貢献をしました。人間の心身を健康にし、競技の技術によって喜びと感動を与えました。特にスポーツは、宗教のドグマや政治的なイデオロギーを飛び越えることができ、誰もが一つになることができ、さらには、全世界の人々の心を一つに結ぶ和合と平和のフェスティバルです。(天一国経典『平和経』 第七篇「心情文化世界の創建のために」)
もちろん、運営面での改善や、過度な勝利至上主義に陥らないようにするなど、課題も多くあると思います。
それでも、スポーツは様々な心の壁を超えて、人々を一つにするツールとして、機能しているのではないかと思います。
そして、その一つになった感覚を、ほかの場面でも生かしていけるのではないかと思うのです。
野球部からの引退に伴い、息子は本格的な受験勉強の始まりです。
今後の歩みも、しっかり応援していきたいと思います。