光言社 編集者ブログ

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2023年03月09日

3・11を誰よりも心配してくださった真の父母様

 

 2011年3月11日、東日本大震災──。
 日本国民全員が被災者のことだけを思ったあの日、息をひそめるようにして過ごしたあの夜を、今もまざまざと思い出します。

 

 

 あの日は、東京でも、かつて体験したことのない揺れが長く長く続きました。
 首都圏の交通は完全にマヒし、その日私は、職場から自宅までの20キロを歩いて帰りました。
 黙々と歩く帰宅難民の列に加わり、全く動かない車を追い越しながら、4時間かけて帰り着きました。
 途中、あちこちにおまわりさんが立っていて、私たちを見守ってくれていたのが、どんなに心強かったことか……。
 歩いているときは、「えらいことになった」という漠然とした不安はあったものの、携帯電話も全くつながらず、東北地方の惨状を詳しく知ったのは帰宅した後でした。

 地震発生から間もない3月23日、日本家庭連合の代表団(聖歌隊の子供を含む)が、米国・ラスベガスの天和宮に真の父母様をお訪ねし、日本の状況をご報告しました。
 以下は、代表団が翌朝の真の父母様ご臨席の訓読会に参加したときのリポート(要約)です。

 訓読会の初めに司会が、真のお父様に「訓読が先ですか? 歌が先ですか?」とお尋ねすると、お父様は「歌から」とお答えになりました。
 そこで聖歌隊が、「み旨の応援歌」「ふるさと」など3曲をお捧げすると、お父様は拍子を取りながら一緒に口ずさんでくださり、お母様は終始、涙ぐみながら聞いておられました。
 その後、お父様は日本食口に対して、日本語で次のような温かい慰労のみ言を語ってくださいました。

 「全世界が日本を心配している。お父様は、日本人以上に日本を愛している。
 日本には難しい災いを超えていく祝福の道が見える。寝ても覚めてもお父様に侍りながら、たくさん祈祷してください。
 悲痛のとき、神の悲しみはこうだったと思わないといけない。神の悲しみに到達しないといけない。
 悲しみの艱難を通過して、乗り越えていくところに喜びがある。命の種が芽吹いて、花が咲いて、実を結ぶ。そのことにより、エデンの園を再創造できる。逃げる人は災いの所に行ってしまう。信じて進みなさい。信じていけば乗り越えられる」

 訓読会の最後に、お母様が歌を2曲、さらに真の父母様がご一緒にお歌いになり、私たちに勇気と希望を与えてくださいました。

 

日本の代表団が参加した朝の訓読会で歌を歌われる真の父母様(2011年3月24日、天和宮)

 

 お父様はお部屋にお戻りになるとき、聖歌隊の子供たちに、「かわいいね。あなたたちは、これから日本を指導するような立派な大人になってください」と優しく語りかけてくださいました。

 このリポートを読んで私は、日本人以上に、いや世界中の誰よりも心配していた方が真の父母様であったことを知りました。

 このとき語ってくださったみ言はそのまま、今、試練の真っただ中にある神日本家庭連合への励ましになると感じます。
 「寝ても覚めても」天の父母様に侍り、真の父母様を思いながら進んでいけば、「命の種が芽吹いて、花が咲いて、実を結ぶ」ことを信じて、歩んでいきたいと思います。

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