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2014年04月25日

『原理講論』語句解説(18) 復帰基台摂理時代

『原理講論』には難しい言葉が使われている箇所が多くあります。そのため、意味がつかめなかったり、文脈からしてこうではないかと推測するものの、違った意味に捉えてしまうようなこともあります。そこで、難しい言葉に解説を加えてみました。

[ ]の中は、『原理講論』のページ数と、行数を示しています。一つの言葉に、二つ以上の意味がある場合、『原理講論』で使われている意味のほうに☆印をつけました。反対語は⇔で、参照は→で示してあります。

<復帰基台摂理時代>

[291-3]性品(せいひん)

品性、性分、心根、気性、根。

[292-6]表徴(ひょうちょう)

1 かくされていたものを外面にあらわすこと。

2 象徴。

[292-9]占有(せんゆう)

自分の所有とすること。

[293-3]レビびと

レビはヤコブの子で、レアによる第三子(創世記29:34)。レビは兄弟シメオンと共に妹デナの雪辱のためにシケムの人々に復讐し、その残忍な行為のために近隣の人々の憎しみを買い、一家を困難な境地に立たせた(創世記34章)。彼は父ヤコブに従い、兄弟たちと共に一族を挙げてエジプトに下った(創世記46:11、出エジプト記1:1〜2)。彼の子孫からレビびとが派生した。申命記33:8以下では、モーセの伝統と神聖なる嗣業を保持する祭司部族として重要な地位を占めている。

[293-6]エフライム

ヨセフの子でマナセの弟。イスラエル12部族の祖先の一人で、その部族の名となり、のちには北王国イスラエルの名称ともなった。エフライムの子孫がやがてマナセの子孫よりも重大な役割を演じた歴史を反映している。(創世記41:52、48:5、14〜20、民数記26:35〜65、歴代志上7:20〜40)

[293-6]マナセ

ヨセフの長子。イスラエル12部族の一つの名称。彼はエジプトの祭司の娘アセナテから生まれ、弟エフライムと共にヤコブの養子とされた。ヨセフの父ヤコブは、弟エフライムに長子の祝福を与えた。(創世記41:51、46:20、48:5、13〜20、ヨシュア記14:4)

[296-5]天心(てんしん)

1 天の中心。

2 天の心。天意。☆

[296-5]綱領(こうりょう)

1 物事のおおもととなるところ。

2 政党や団体の政策・主張・運動方針などの基本を示したもの。☆

[297-4]実体献祭(じったいけんさい)

実体献祭は、実体人間を復帰するために、「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立てるためのものである。それに対し象徴献祭は、万物をもって捧げる献祭(ノアの箱舟や、アブラハムの鳩と羊と雌牛など)をいい、「信仰基台」を復帰するためのものである。実体献祭は、実体人間を復帰するために「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立て、「実体基台」を復帰するためのものである。

[301-4]セツ

アダムとエバの三男。エノスの父。イエスの系図にも出てくる(ルカ3:38)。

[305-6]帰一数(きいつすう)

分かれていたものが一つにまとまる数。

[305-17]サウル王

サウルはベニヤミン族に属し、彼の家はギベアにあって、ろばや召使い、畑や牛をもつ裕福な農家であった。父はキシ、祖父はアビエル、叔父は、のちにサウルの軍将となったアブネルの父ネルであろう。サウルが聖書の記録の中に初めて登場するのは、彼が王として選ばれる時である。

[305-17]ダビデ王

イスラエル王国2代目の王(前1000頃〜961在位)。ベツレヘム出身のユダヤ人。父はエッサイで、八人兄弟の末っ子。サウル王の死後、ダビデはユダの王となり、7年後には全イスラエルの王となった。彼が王位に就いたのは30歳の時であった。彼はユダを7年半、全イスラエルを33年間治め、治世は40年に及んだ(サムエル記下5:3〜5)。サムエル記上・下から列王紀上2章までにダビデの記録がある。

[306-1]ニネベ

ニネベはイスラエルを滅ぼしたアッシリヤ帝国の首都であり、洪水後間もなく、ニムロデにより建設された町であった(創世記10:11〜12)。チグリス川の東側にコセール川が流入する地点、現在のモスールの対岸に当たる。メソポタミア地方における最古にして最大の都市の一つであったが、紀元前612年の陥落以後は全くの廃墟となった。

[306-1]ヨナ

預言者。ヨナ書の主人公。ヨナはガテ・ヘフェルの生まれで、ヤロブアム二世の治世(前790〜749年)に生存し、イスラエルの失われた領域を回復することに力を貸した(列王紀下4:25)。ヨナは預言者であるとともに有名な政治家であった。「ニネベに行き、あなたに命じる言葉をこれに伝えよ」(ヨナ3:1)という主の言葉がヨナに臨む。ヨナはこの神の命令を受けたとき、全く神の意に反して、立ってヨッパに下り、船を見つけ、船賃を払って乗り、主の前を離れて、タルシシに向かって逃げた。

[310-5]天幕(てんまく)

イスラエル人の祖先が遊牧時代に一般的に用いた住居。

[313-8]行使(こうし)

権利・権力などを実際に用いること。

[318-11]飢饉(ききん)

1 農作物が不作で、食糧が極端に欠乏すること。☆

2 必要なものが非常に不足すること。

[320-12]サムソン

いわゆる大士師の一人。ダン族に属する人で、ペリシテびとの圧迫を打破するために召命を受けた。神は彼に超人的な力を与え、神のもとにおいてなした彼の業績には驚嘆すべきものがある。しかし、敵の女デリラのために毛髪の秘密を知られ力を失った。彼は士師記に挙げられている最後の指導者(士師)であった。彼ののち、間もなく王国が組織された。

[325-10]燔祭(はんさい)

「燔」はあぶり焼くという意味で、犠牲獣の全部を祭壇に焼いて捧げる供犠を指す。

[327-1]ゲラル

カナンの南側境界線の南南西、地中海岸の近くに位置する重要な都市であり、地域(創世記10:19、歴代志上14:13)。アブラハムがゲラルの王アビメレクに自分の妻サラを妹と偽ったため、アビメレクはサラを召し入れたが、神の干渉によって事なきを得た(創世記20:1〜16)。イサクもききんの時ゲラルに滞在し、妻リベカを自分の妹と偽った。リベカが美しかったので、リベカのことで土地の人々が自分を殺しはしないかと恐れたからである(創世記26:6〜11)。

[327-1]アビメレク王

ゲラルの王。アブラハムがこの地に行ったとき、妻サラを妹と偽ったので、アビメレクはサラを自分の家に召し入れた。しかし神が夢で彼に、サラはアブラハムの妻であるのですぐ返すようにと告げた。そこで彼は、多くの財産と共にサラをアブラハムに返した(創世記20:1〜18)。

[331-4]イシマエル

妻サラのつかえめハガルによって生まれたアブラハムの長男。アブラハムの妻サラは子供が生まれなかったため、当時の習慣によって女奴隷ハガルを夫アブラハムに提供したが、この女から生まれた。しかしその後サラに約束の子イサクが生まれたので、イシマエルは母ハガルと共にアブラハムの家から追放され、パランの荒野に住んだ。彼はエジプトの女と結婚し、「大いなる国民とする」という神の約束のとおり、ネゲブの遊牧民イシマエルびとの祖先となった。

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