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2025年01月23日

韓国の冬の風物詩「ゆず茶の仕込み」

 

 昨年12月、私は、大量に「ゆず茶」を仕込んでいる光景を目撃しました。

 西神奈川エリア伊勢原家庭教会では、毎年冬になると、教会員の有志が、親戚や近所の人に頂いたゆずを持ち寄って、ゆず茶を作ります。今回は約19キロのゆずが集まりました。作り方は、韓国・全羅南道出身の金載坤(김재곤)教会長が教えてくださいました。

 韓国でゆず茶を作る季節は、地域により違いがあります。ソウルでは、だいたい12月ごろに作る傾向があるそうです。

 

手前右が金載坤教会長

 

【材料】
・ゆず:約19キロ(本ゆず13.7キロ、花ゆず5.2キロ)
・三温糖:19キロ
 →→基本はゆずと同量ですが、冷蔵庫で保管する場合は、多少、三温糖の量を少なくします
・しょうが:適宜(体が温かくなります)
・前日の作業用の塩と食用酢:適宜(消毒用)

【道具】
・タワシ、ザル、包丁、まな板、ペーパータオル、フォーク、スプーン、ボウル、ミキサー、大鍋
・ジャム用のビン(完成したゆず茶の入れ物として)
 →→事前に煮沸消毒しておきます。割れないようにご注意ください。

【作業の工程】
A、前日の準備(ゆず約19キロを、3時間かけてきれいにしました)
・ゆずの表面を、塩でこすります
・ゆずとしょうがを水洗いし、汚れている所をタワシでこすります(手抜きすると、カビが繁殖する原因になります)
・食用酢を少し入れた水に10分ほど浸したあと、水で洗い流し、ザルで水切りをします。


B、当日の作業
(a)下ごしらえ
 各工程の作業を写真でご覧ください

 


①ゆずの表皮の傷を包丁で切り、ペーパータオルでデコボコの間の汚れを拭き取る

 


②ゆずを半分に切る

 


③フォークで種を取り、廃棄する

 


④スプーンでゆずの身を取り出す

 


⑤ゆずの身の包皮の芯をはさみで切り取り、廃棄する

 


⑥表皮を薄く切る

 


⑦しょうがを薄く切る

 

(b)下ごしらえした材料を混ぜる


⑧ゆずの身と包皮、薄切りの表皮(少々)、薄切りのしょうが(数枚)
をボウルで混ぜ、ミキサーにかける(この作業を何度か繰り返す)

 


⑨大鍋に入れた表皮の薄切りの上に、ミキサーにかけたものを合わせる

 


⑩ゆずと同量の三温糖を入れ、混ぜる
(ゆず1キロあたりに三温糖を1キロの割合、冷蔵庫で保管する場合は800グラムでよい)

 

 砂糖が溶けるまで少し置いておき、ビンに小分けして保管します。

 伊勢原家庭教会では、当日の作業を13人の婦人で取り組み、完成までに3時間半かかりました。準備したビンでそれぞれが持ち帰り、冬の間、家族でゆず茶を楽しむ予定です。

 韓国で昔から行われてきた、冬の風物詩としてのゆず茶の仕込み。その伝統を垣間見ることができたことは、非常にラッキーだったと思います。(F)

 

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