光言社 編集者ブログ

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2024年10月24日

11月号は、ここに注目!

 「孝情礼拝」のコーナーでは、全国の牧会者の説教を掲載しています。

 今回は、7月20日に開催された「信教の自由と人権を守るシンポジウム 新潟県民集会」での、影山大教会長(二世圏牧会者)による講演です。

 ここでは、その一部を紹介します。

「神様、苦しかったです」

 私には、ずっと疑問に思ってきたことがありました。〝親はなぜ、メディアからバッシングされ、ネットを開けば誹謗中傷の中にある、この統一教会の信仰を持っているのだろうか。親は何か、間違ってきたんじゃないか。神様なんて本当にいるのか〟。私は、その答えを研修会で必死に求めてみました。 

 山に登り、頂上でお祈りをするというチャレンジがありました。そのとき、司会が「人生を振り返りながら祈ってみてください」と言いました。私は、人生を振り返りたくなかったです。苦しいことや思い出したくないことがいっぱいありました。 

 その登山で、私は神様に出会うこととなりました。人生を振り返り、手を合わせて祈ろうとしたとき、私の口から最初に出てきた言葉は、「神様、苦しかったです」でした。 

 私はそれまで、自分が苦しかったということを認めずに生きてきました。必死で心にふたをし、感情を表に出さないようにしてきました。それが、ありのままの思いを神様に伝えようとして出てきた言葉は、「神様、苦しかったです」だったのです。 

 その一言を言った瞬間、目から大粒の涙があふれ、滝のように流れました。「何であのとき、神様は助けてくれなかったのですか! なぜ導いてくれなかったのですか!」。私は、嗚咽しました。 

親の愛を心の底から感じる

 いろいろな思いが湧いてくる中、一つの光景が目の前に現れます。父と母が泣いている姿でした。 

 私は中高生期に非行に走り、警察に補導されたことがあります。そのとき、母がボロボロ泣きながら迎えにきました。 

 車の助手席に乗り、母の顔を見ながら「ごめんね」と謝ると、母は、「あんたが捕まったから泣いてるんじゃないよ。警察から電話がかかってきたとき、もしかしたら事故や事件に巻き込まれて死んだのかもと思った。でも、もう一回会えて良かった」と言って、また泣きました。 

 私は中学生のときに家出をしました。父は涙を浮かべながら、「どうして俺の言っていることが、おまえに分からないんだ」「何で、俺の思いがおまえに届かないんだ」と言いました。男気あふれる父が、涙を流していました。

 〝自分も苦しかったけど、親も苦しかったんだ〟。そんな思いが、胸に押し寄せてきました。そのとき、〝もしかしたら神様も、自分の人生を見て苦しかったのかな?〟と思い、祈りました。 

 「神様、もう僕のことは愛してないですよね」「愛することなんて、できないですよね」「本当に愛しているんですか?」 

 そのとき、私は人生で初めて神様の声を聞きました。胸に迫ってきた、響きわたるその声は、「愛している」「おまえのことをずっと愛してきた」と繰り返し聞こえました。 

 〝神様って本当にいるんだ。神様は自分のことを諦めていなかったんだ。自分と一緒に今いるんだ。今も自分を導こうとしているんだ〟 

 そのようにはっきりと実感しました。私は、その日の出会いを通して信仰を持ち、神様を信じる勇気を手にしました。人のために生きること、人を愛すること、世界平和のために生きること、それらをばかげたことだと思っていた私の価値観は、一変したのです。 

 〝世界平和を本気で目指し、苦しんでいる人に手を差し伸べていこう。人生をかけて誰か一人だけでも助けてあげたい。救ってあげたい。誰かのために愛の人生を生きたい〟

 そんな心が芽生えたのが、私が信仰を持つに至った原点です。 

 私は研修会後、両親と向き合いました。それまでの人生を隠さずに伝えたのです。私がどれほど多くの過ちを犯したのかも伝えました。 

 両親からこっぴどく叱られるかもしれないと思っていましたが、両親は涙を流しながら、「おまえは何も間違ってない。間違っていたのは、私たちだよ」と言い、不足な私を受け止めてくれました。そのときに初めて親の愛を心の底から感じました。 

 そして、私は思いました。 

 〝この両親の元で生まれてきて本当に良かった。この両親によって信仰を受け継ぐことができて本当に良かった。私は家庭連合の二世であることを誇りに思う〟

――――――

 影山大教会長の熱い思いがあふれる講演の全文は、本誌22~27ページをごらんください!(映像はこちら

*編集部から*

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