光言社 編集者ブログ

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2024年05月30日

文字どおり、最後の1ピース

 昨年末から、家で密かに熱中していたことがあります。
 
 2000ピースのジグソーパズルです。
 
 もともと、娘(当時小6)がパズル好きで、1000ピースパズルをいくつか完成させていたので、もっと難しいものに挑戦してみたらと、誕生日プレゼントに買ったものです。
 ただ、ピースが細かく、絵も複雑で、娘は途中でリタイア。それを見て、私自身が挑戦してみたくなったのです。
 私も、小学5年生くらいのときにパズルにはまったことがあったのですが、時間もかかるし、場所も取るし、霊界に行ってから好きなだけやろうと思って、その後は手を付けていませんでした。
 
 
 そんなこんなで、約30年ぶりのジグソーパズルに挑戦。スタートしてすぐに気がついたのが、角の1ピースが足りないということ。パズル攻略の定石として、四つの角と外端からはめていくと思うのですが、右下の角の1ピースがどこを探してもないのです。しばらく床に放置していて、掃除機もかけていたので、知らずのうちに吸い込んでしまったのかもしれません。
 これは、もはや完成できないのでは……と思いつつも、最近は、足りないピースを指定すると、あとでメーカーから送ってくれるサービスがあるというではないですか。ただ、それもサポート終了日というものがあり、あまり期限が残っていなかったので、とにかく進めていくことにしました。
 
 パズルをしながら感じたのは、これが精神的なリフレッシュにとてもいいということです。「パズル メリット」、「パズル 効用」などで検索すると、大人の趣味にもいい、マインドフルネスに効果的! という記事がちょこちょこと出てきます(こういう検索をしている時点で、我ながらちょっと病的かもしれません)。日常のことを忘れ、無心になって目の前のピースを一つずつはめていくという作業が、良い気分転換になるようです。これは、子供の頃には思ってもみないことでした。
 こうして私の中では、週末や休みの日に1、2時間ずつ、好きな音楽を聴きながらパズルに取り組むことが、密かな楽しみとなりました。ときには、1時間かけて3、4ピースしかはめられないこともありましたが、それはそれで、すごくリラックスできるのです。娘をはじめ、ほかの家族は、またやってるよ、好きねーと、半分呆れ顔でしたが……。
 
 
 パズルの絵の中で、空や海の部分はほとんど手がかりがつかめず、四苦八苦。それでも、微妙な色の変化を見分けたり、特殊な形のピースを手がかりにしたりして少しずつ進めていく中で、開始から約3カ月後、ようやく完成にたどり着くことができました!(右下の角のピースを除く)
 家族は、ふーん、良かったねーという冷めた反応でしたが、久々の達成感に、一人ご満悦の私。ただ、やはり角のピースが足りない。
 ピースを送ってくれる期限は過ぎていないか、きちんと対応してくれるのか、少し不安を感じながら、ハガキなどを入れておいた袋をがさごそと探っていたら……。あるじゃないですか、最後の1ピースが! 最初に探したときは見つからなかったのですが、余計なものが片付いて、ようやく目に入ってきたのかもしれません。
 あれだけ探したのに、こんな近くにあったなんて……。
 
 
 そういうわけで、無事に完成したパズルは、額縁付きで誇らしげに飾られています。たとえ完成させるのが難しそうに思えても、あきらめず、できることを一つ一つやっていけば、ひょんなところから最後の1ピースが出てくるかもしれない。今回のパズルを通して、そんなことを教えてもらいました。
 
 それにしても、良い気分転換になりました。全部崩して、もう1回やろうかな?(笑)

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