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2018年05月11日

ムーンワールド5月号 読みどころ紹介②
聖書のこころ(11)
アブラハムの物語⑤

 

 

 双子でありながら全く性格の違う兄エサウと弟ヤコブ。エサウは狩りのうまい人に、ヤコブは穏やかな人に成長しました。父イサクはエサウを、母リベカはヤコブを愛しました。

 ある日のこと、ヤコブは豆のシチューを煮ていました。そこへエサウが狩りから帰ってきました。「ああ疲れた。もうおなかがペコペコだ。ヤコブ、うまそうな物を作っているじゃないか。一杯よそってくれ」。欲しがるエサウにヤコブは言いました。「私に長子の特権を売りなさい」。エサウは「長子の特権? 死ぬほど腹が減っているのに何を言うんだ。そんなものくれてやるよ」と言って、いとも簡単にヤコブに長子の特権を売ってしまいました。

 さて、イサクは年を取り、目が見えなくなりました。ある日、エサウに言いました。「私はいつ死ぬか分からない。鹿を獲ってきておいしい物を作っておくれ。そうしたらあなたを祝福しよう」。それを聞いたリベカはヤコブに言いました。「ヤコブ、祝福を受けるのはあなたです」。リベカはヤコブに獲ってこさせたヤギを上手に料理すると、ヤコブのすべすべの手と首に毛皮を着けてイサクの元へ料理を運ばせました。目の見えないイサクはその毛深い手を触ってエサウだと思い、ヤコブを祝福しました。

 そこへエサウが狩りから帰ってきました。しかし祝福は既にヤコブに与えられ、もう何も残っていなかったのです。エサウは声をあげて泣きました。そして父イサクが亡くなったらヤコブを殺そうと思うほどに恨みました。それを知ったリベカは心を痛めました。イサクにお願いしてハランに住む兄(ヤコブのおじ)の所で結婚相手を探すためにとヤコブを逃がしました。

 ハランへと寂しい荒野を一人行くヤコブ。ある晩、石を枕にして休むと夢を見ました。はしごが天まで伸びていて神様の使いたちが上ったり下りたりしていました。神様はヤコブのそばに立って言いました。「私はいつもあなたと共にいて守り、決してあなたを捨てることはない」。ヤコブはびっくりして飛び起きました。「ここに神様がいらっしゃることを知らなかった」。枕にしていた石を立てて神様の家とし、その地をベテル(神の家)と名付けました。そして神様と共に生きることを誓って出発しました。

 

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