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2018年03月08日

『世界家庭』2018年3月号 読みどころ紹介②
エッセー「サバンナ地帯から希望の光を」がスタート!
第1回「重度の冷え性が改善され、ぽかぽかな体に」

 

 

西アフリカ・ブルキナファソの首都ワガドゥグーで暮らし、24年になる鈴木さん(1275双)のエッセーの一部を紹介します。

 

 日本にいた頃の私は、重度の冷え性でした。真夏の8月だというのに、足の小指が霜焼けになったこともあります。顔色は悪く、大勢で記念写真を撮ると私だけ浅黒く写りました。「こんな体質で将来、妊娠できるかしら?」と心配していました。

 そんな私が、ブルキナファソで暮らすようになって、冷え性が解消されたのです。

 この国の3月は、一年でいちばん暑く、気温は45度を超えます。夜になっても下がりません。風は全くなく、家の中にこもった熱で、椅子やテーブル、壁、床、枕、シーツまでが、まるでコインランドリーの乾燥機から出してすぐのようなホカホカ状態です。ですから、子供たちは寝ていられません。

 その点、私の体は冷たかったので、夫と子供たちは、「ママの足とおなかは冷たくて気持ちいい~」と言って抱きついてきました。彼らの高い体温が触れると、湯たんぽを抱えているようであり、汗だくでスポーツでもしているような気分でした。

 食生活は、肉や魚、野菜の割合が極端に減り、日本なら鶏の餌になるあわやきび、とうもろこしなど穀物中心の質素なものになりました。暑い国なので腐敗を避けるため、完全に火を通した料理や殺菌作用のある食物を食べるのですが、どれも体を温めるものばかりなので、自然に体質改善されていきました。

 こうして、靴下の要らない、ホカホカの健康体になり、超安産で5人(1人養子としてささげる)の健康な赤ちゃんを生むことができました。さすがに妊娠したとき、日本食が食べたいと思ったこともありましたが、思いつく物がインスタントラーメンやレトルトカレーだったので、むちゃくちゃな食生活だったのだなあと思いました。


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