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2017年09月14日

「祝福家庭」85号(2017年夏季号)読みどころ紹介⑨
小学生教育Q&A 第50回

 

親子の良い思い出は「宝物」

 もう一つは「良い思い出」です。

 特別に計画し、親子で日常とは違った時間を過ごすことが大切です。そのような体験を通して、子供たちの中に、将来の職業や趣味につながったり、家族関係の在り方に影響を与えたりする、さまざまな「種」が宿ります。

 その種がいつどのように芽を出し、花が咲くかは分かりません。一人一人に違いはあるでしょうが、幼少期にできるだけ多くの種を植えてあげることが重要だと思います。

 私は仲の良い友達に誘われて、小学3年から地元の少年野球チームに入りました。土日に練習や試合があったので、日曜礼拝にはほとんど参加できませんでした。

 しかし父は、そのことに反対するどころか、キャッチボールの相手や車での送迎など、時間の許す限り積極的に関わってくれました。私はその父の姿に愛情を感じ、今でもとても感謝しています。

 

 

 また、私には9歳、5歳上の二人の兄がいます。両親に連れられて兄弟で一緒に行く所といえば、入園料のかからない動物園でした。私の幼少期に家族全員で写っている写真は、唯一、その動物園でのものです。両親のもと、兄弟が本当に仲良く写っていて、私の宝物になっています。

 このような父とのキャッチボールや動物園での思い出が、私の人格形成や人生に対して大きな影響を与えたことは間違いありません。

 現在、4人の子女をもつ父親となった私は、自分が親からしてもらったように、子供の野球の練習につきあい、思い出の詰まったあの動物園に出掛けます。両親、私たち夫婦、子供たちの8人が、今も動物園で親子三代の絆を深めているのです。

 

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