大人にこそ必要な自然学習
日本では、人々が都市部に流入し、食口の中でも、都会暮らしをする方が多くいるのではないでしょうか。私が小さかった頃に比べて、子供たちが身近に自然に触れることのできる遊び場は減っています。
また、親が共働きで忙しい家庭が多く、子供たちは学習塾や習い事などで時間に追われています。教会学校で礼拝や合唱、サッカーなどの活動を熱心にしている家庭であれば、家族で自然を楽しむ時間をもつことはかえって難しいかもしれません。
そして、私が小学生や幼児たちの教育に関わるようになって感じるようになったことは、私自身が、登山や釣り、自然探検などについて、「人に教えてあげられるほどよく知らない」「人に積極的に勧めるほど好きではない」ということです。「体験させてあげたい」という思いはあっても、知識やモチベーションが不足しているのです。
ですから親自身が、自然について「知りたい」「学びたい」という気持ちをもち、子供と一緒に「成長したい」という情熱をもつことが何よりも必要だと思うのです。「我が子や教会学校の子供たちのために」という意識だけでは、自然に向かう気持ちは長続きしません。
お父様のみ言を紹介します。
「環境は、必ず主体と対象のペアシステムになっています。この宇宙は、愛を核とする一つの博物館です。ペアの博物館です。ですから、二羽の鳥がお互いに愛しながら一生懸命に巣を作り、ひなを産んでえさを与えるのを見ながら、学ばなければなりません。『私の子供のために、あれよりも何百倍もしてあげなければならない』と思わなければなりません。虫たちも、雄雌二匹が愛して子供を産みます。彼らも、自分の生命を懸けて子供たちを育てようとします。教育するのです」(『文鮮明先生の教育哲学』95頁)
人間の生活の場よりも、もっと厳しい環境で動物たちはつがいとなり、命懸けで子孫を残そうとします。中には人間以上に深い〝愛の世界〟を感じさせる動物がいます。
お父様は、命懸けで産卵する鮭の生涯をたたえられ、真のお母様は、コウテイペンギンの我が身を犠牲にした子育てについて言及されたことがあります。家庭をもち、子女を授かった私たち大人こそ、自然から学ぶべきことがたくさんあります。そこに神様のメッセージを感じ取り、夫婦や親子関係に生かしていかなければならないのです。
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