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心情開拓
心霊を育てる生活原則(103)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』より)

5 牧会で兄弟を育てる
(1973年10月4日)

▲李耀翰先生

教会長は常に兄弟と対話せよ

 同じ教会にいながらも、一時も自分は情的に教会長と対話をしたことがないという人が多いのです。だから兄弟同士が分からないのです。

 今の親子の関係がそうです。お互いどんなことを考え、どんな人生観をもって、どの方向に歩んでいるか、親は知らないことが多いのです。また聞く親もいないのです。だから子供は、御飯を食べているだけで、その頭の中で何を考えているか分からないのです。子供は腹がすくから御飯を食べに帰ってくるだけで、食べるとすぐ出ていきます。そういうふうに育てる親が多いのです。

 しかし、私たちは違うのです。私たちはみ旨中心とした生活を交流するために会うのであって、仕事の交流のために集まった人たちではないのです。

 だから教会長は、兄弟たちの精神的事情や内容を知るために、どのように接触しているかが関心事でなければなりません。

 そうでないと、教会に入る人が多くても、残る人が少ないのです。初めて入った人には、一生懸命尽くし、責任をもとうと、人生観や事情を聞いてあげたり、親切にしますが、3カ月後には、ほったらかしているのです。だから3カ月後には、もういなくなってしまうのです。どんどん新しい人を熱心に導いても、少したつとほったらかしてしまうから、どんどん流れていくようになるのです。

 どんどん生まれても、育て方を知らないからみな流産するようになるのです。それは、牧会者の責任です。

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 次回は、「牧会者と本人の責任」をお届けします。


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