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心情開拓
心霊を育てる生活原則(102)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』より)

5 牧会で兄弟を育てる
(1973年10月4日)

▲李耀翰先生

説教者の立場

 説教も、私たちは「原理」にあるから説教するのではなくて、「皆さんが要求するから答える」という説教が、本当の説教なのです。

 説教者は、祈ってみれば、兄弟たちに与えなければならないみ言(ことば)が実感として分かるのです。聖日、早く起きて兄弟一人一人に霊的に訪問すれば、先生が兄弟に話したいと願われるそのみ言がわき上がってくるのです。

 その説教によって、兄弟が感化を受け、刺激を受け、そして告白が出てこなければなりません。そのため本当に心霊指導をする人の説教は、聞いている人の立場からいえば、自分の秘密を知っているような気持ちにさせられるものでなければならないのです。そうすると兄弟は説教者に、自分のことを相談したくなるようになります。

 もしそういうことがなかったならば、説教者は兄弟に話しかけ、どういう祈祷をしているかを聞いたり、信仰問題を聞いたり、また説教からどんな感化を受けているかを聞くのです。初めて教会に入った人には、3日に一遍会って話しなさい。入信した動機とか、今どんな問題をもっているか聞いてあげて、それを原理的に、教会長の立場から話してあげなければなりません。

 そして説教についても、どのように解釈したかということを聞いてみて、それが教会長と同じ解釈であったならば幸いですが、もし間違っていたならば、原理的に直してあげなさい。それを3カ月までは、3日ごとに会わなければなりません。3カ月過ぎたなら、1週間に一度。さらに何年もたった人なら、1カ月に一度は会うようにして、その間の精神生活の内容の報告を常に聞くことです。これが牧会です。

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 次回は、「教会長は常に兄弟と対話せよ」をお届けします。


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