2026.09.11 17:00

青少年事情と教育を考える 325
日本の高校生は自国の伝統文化に興味
ナビゲーター:中田 孝誠
日本の高校生の4人に3人が「自国の伝統文化に興味がある」――。
今月公表された国際比較調査で、このような結果が出ました(国立青少年教育振興機構「高校生の『文化』に関する意識調査―日本・米国・中国・韓国の比較―」)。
それによると、自国の伝統文化に興味があると回答した日本の高校生は75.4%で、中国に次いで2番目でした。特に和食や着物、茶道、花道、書道などの「生活文化」に関心があるという高校生は65%です。「年中行事・風習」にも半数以上が関心を持っていました。

また、体験や実践経験があるという回答は、「書道」や「祭りへの参加」が6割、「伝統楽器の演奏や伝統舞踊」「武道」も4割を超え、いずれも4カ国の中で最も高くなっています。
こうした体験活動は、「学校の授業やクラブなどの活動」で学んだり実践したりしたという回答が7割を超えています。学校が児童生徒の文化的体験を支えていることが分かります。
一方で、「家庭生活」での体験は26%、「図書館や博物館等の社会教育施設」では10%にとどまりました。学校外での文化活動に参加する機会もあまりありません。
体験活動の積み重ねは、子供の成長に大きな影響を与えるといわれています。この点では、学校だけでなく、地域が子供の成長を支え、親を支える役割を果たすことができるようになれば、より良い地域づくりにもつながるでしょう。
さらに伝統文化には、歴史的に宗教を基盤として形成され、受け継がれてきたものが多くあります。その意味では、こうした体験活動を通して宗教的情操が育つ可能性もあるはずです。
(調査には、4カ国で計1万3千人余りが回答。うち日本は約4800人)