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シリーズ・「宗教」を読み解く 394
ユダヤ・キリスト教の歴史に見る選民の共同体⑬
苦難を経て一つとなった共同体

ナビゲーター:石丸 志信

 創造主なる神との契約を結んだイスラエル民族は、「神の民」とされた。
 しかしながら民の一人一人が「神の民」としての自覚を持って生きていいくようになるには、多くの試練と苦難の道を経なければならなかった。

 その民は、カナン入国に際して、モーセの後継者ヨシュアを前にしてこう誓っている。

 「あなたがわれわれに命じられたことをみな行います。あなたがつかわされる所へは、どこへでも行きます。われわれはすべてのことをモーセに聞き従ったように、あなたに聞き従います。ただ、どうぞ、あなたの神、主がモーセと共におられたように、あなたと共におられますように。だれであっても、あなたの命令にそむき、あなたの命じられる言葉に聞き従わないものがあれば、生かしてはおきません。ただ、強く、また雄々しくあってください」(ヨシュア記 第11618節、口語訳)

 勇ましく誓った民は、契約の箱を先立たせてヨルダン川を渡った。
 その時、かつて彼らの親たちが葦(あし)の海を渡った時のように水がせき止められ、乾いた土地を歩いた。神の奇跡を見た12部族は一つとなって神を畏れ尊んだ。

 エリコ城を目前にして、荒野で生まれた者たちは割礼を受け、イスラエル民族の刻印が施された。
 過越の祭りを祝い、先達たちが経験した神の救いの御業(みわざ)を思い起こし、自らの体験とした。

 その後、ヨシュアに従って見事にエリコ城を打ち破り、約束の地カナンに入国した。この勝利も神による勝利だと心に刻んだ。

 イスラエルの民は部族ごとに領地を分け合い、カナンに定着したが、次世代に移っていくうちに、かつて神の前に誓った誓いを忘れ、背信行為を行うようになる。すると、周辺諸国の侵略を許し、異民族の支配に服することになる。

 悔い改めて神に立ち返り、嘆きの声を上げた時、神は民の中から士師を興して外敵を打ち破り、平和を回復することになった。

 12の部族それぞれが、こうした苦難と悔い改め、そして神による救済の経験を通して初めて、部族の次元を超えて一つに結束し、神から遣わされた王を迎えることとなり、統一王国の建国に至った。

 神の前に敬虔(けいけん)な心で侍(はべ)る王を抱いている時は国は栄え、王が神を忘れる時は国が存亡の危機に陥った。
 揺れ動く民の心に神は常に働きかけ、シナイで語った言葉を思い起こさせた。

 「イスラエルよ聞け。われわれの神、主は唯一の主である。あなたは心をつくし、精神をつくし、力をつくして、あなたの神、主を愛さなければならない。きょう、わたしがあなたに命じるこれらの言葉をあなたの心に留め、努めてこれをあなたの子らに教え、あなたが家に座している時も、道を歩く時も、寝る時も、起きる時も、これについて語らなければならない」(申命記 第647節、口語訳)



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