2025.09.30 17:00

シリーズ・「宗教」を読み解く 381
ユダヤ・キリスト教の歴史に見る母なる者の使命⑬
聖霊降臨の日の母マリア
ナビゲーター:石丸 志信
イエスの昇天に立ち会った弟子たちはエルサレムにとどまり祈っていた。120門徒が共に集い、心一つに祈るようになる。
この時、ペトロ(ペテロ)は一つの提案をしている。主を裏切り絶望のあまり自ら命を絶ったイスカリオテのユダに代わって使徒の使命を果たす人物を選任しようというのだ。
イエスは公生涯において12人を選び「使徒」としての特別な使命を託した。その一人を欠いてしまった今、それを補うべく、イエスと共に歩んできた弟子の中から二人を選び出し、くじ引きをしてマティア(マッテヤ)を選出した。こうして主の復活の証言者となる12使徒が再びそろった。
その後、ユダヤ教の三大祭りの一つ「七週の祭り(シャブオット)」には、イエスと共に最後の晩餐を過ごした部屋に集まり熱心に祈った。その日はイエスが復活してから50日目のことである。
この時、イエスが約束されたとおり、聖霊が下って12使徒、120門徒ら一同を満たし、あらゆる国の言葉で神の偉大な業を賛美し始めた。
 ペトロは皆の中央で堂々と説教し、イエスがメシヤであることを宣布した。
 そして一同は洗礼を受け、聖霊の賜物によって生まれ変わった。
そこに明記されていなくてもその中に母マリアもいたと思われる。そうであるなら、母マリアも12使徒、120門徒と共に生まれ変わり、新しい歴史を生きるようになったといえるだろう。
真の父母である文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁は聖霊降臨の日の出来事について次のように語っている。
「そのとき身を伏して祈った120人の門徒には、恐れの心がありませんでした。自分の威信や体面、そして家庭もすべて忘れ、ひたすら主の約束がある時、ある場所に現れることを信じて120人の門徒が一つとなって祈ったとき、4千年間、天地の間で遮っていた死亡の圏を打ち破って、聖霊が地上に臨むようになったのです」(『イエス様の生涯と愛』光言社 2009年、276ページ)
そしてその意味は何なのか。キリスト教の原点、その伝統の出発点となったこの出来事についてこのように語る。
「このことによって人間を再び出産してあげることのできる新しい道が開かれたのですが、この一つの事実は誰によって起きたのでしょうか。これは120人の門徒が終始一貫した心、終始一貫した誠意、終始一貫した供え物の精神によって、父のみ旨、神様を見つめた切実なその心によって起きたのです。このように地に対して摂理できなかった聖霊の役事が、初めて新しい歴史的な出発をし得たことを知らなければなりません」(同、277ページ)
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