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ほぼ5分で読める統一運動 60
女性連合時代に続く「二世発動の時代」

稲森 一郎

 「今、女性時代が来ました。母子協助時代に入ったというのです。それゆえに、母親たちがあらゆる精誠を尽くすようになれば、二世が発動するようになっているのです」(『真の御父母様の生涯路程⑨』、288ページ)

 文鮮明(ムン・ソンミョン)師はこのように述べています。

 そして「アジア平和女性連合」は、女性時代の到来を告げるものであり、やがてこの組織は大きくなって「世界平和女性連合」になるのだと説明され、さらにその後に、「家庭連合」の時代に入るであろうと予告したのです。

 このような摂理的段階の見通しを示されたとおり、1992410日、韓国・ソウルの蚕室オリンピック・メインスタジアムで世界平和女性連合創設大会が開催されました。

 以上の内容は、すでに本シリーズ(第58回)で触れていますが、「母親たちがあらゆる精誠を尽くすようになれば、二世が発動するようになっている」という言述と、世界平和女性連合(1992410日創設)の後に、家庭連合(世界平和統一家庭連合、19945月発表)の時代に入るという事柄を合わせて考えると、「世界平和女性連合時代」⇒「二世が発動する時代」⇒「世界平和統一家庭連合の時代」という流れになっていることが分かります。

 女性連合時代に続く「二世発動の時代」というのは、復帰摂理の観点から見て、母親であるエバが生んだ二人の息子カインとアベルのことであり、エバ(女性連合)はカイン(世界平和青年連合、1994726日創設、青年中心)とアベル(全国大学連合原理研究会、1966110日創設、学生中心)を懐に抱いてアダム(世界平和統一家庭連合)のもとへ帰らなければならないという人類史的な真の家庭形成プロセスの原理観を示しています。

 従って、世界平和女性連合の時代(韓鶴子〈ハン・ハクチャ〉総裁の時代)に入ってから、それに続いて、全国大学原理研究会の時代、世界平和青年連合の時代が到来するという摂理的流れが明白となります。

 文師は女性の役割を以下のように明示しています。

 「今まで男性たちが主導してきた戦争と暴力、抑圧と搾取、そして犯罪の世界を終結させ、今、メシヤとして来られる真の父母の前に愛と平和、そして自由にあふれた理想世界を実現する真の役軍(えきぐん)が、まさしくこの時代の女性たちです。
 今まで、正義と善を打ちながら迫害してきた男性中心の悪の勢力が、これ以上横行することができないようにしなければならないということも、女性たちの責務です」(『真の御父母様の生涯路程⑩』、396ページ)

 全国大学連合原理研究会と世界平和青年連合の運動に対してはどうでしょうか。
 学生と青年の二世圏に対しては、以下のように述べています。

 「これから世界の若者たち、二世たちを誰が指導するかが、世界的問題です。荒野40年路程を歩んだイスラエル民族の一世は、荒野で倒れましたが、二世が(カナンに)入り、望んでいたものを探し出したのと同じように、世界がそのような時に越えてくるというのです。その二世は、新しい建国の思想と世界平和の思想で、国と世界を建設しなければなりません。イスラエル民族は、それができませんでした。このような蕩減復帰を、統一教会がしなければならないのです。このあらゆる問題が女性にかかっています。母親にかかっているというのです。ですから、母親が重要です」(『真の父母経』、872ページ)

 文師が強調された視点は、母親の使命と青年・学生の教育が深く関わり合っているということであり、そこに世界平和女性連合の重要な役割があるということなのです。