2025.05.26 22:00
facts_3分で社会を読み解く 69
櫻井義秀氏の真実(2)
同じ北大哲学科に所属した学生の証言
ナビゲーター:魚谷 俊輔
家庭連合に対する批判的なスタンスを貫いている北海道大学の櫻井義秀教授が、実は若き日に教会に通ったことがあり、原理研究会のメンバーとも交流があったという「真実」を明らかにするシリーズの第2回である。
前回は、北海道大学の原理研究会OBである中山富雄氏の証言を紹介した。この中山氏から紹介され、Zoomでインタビューをすることができたのが千葉之夫氏である。
千葉之夫氏は1956年生まれで、1976年に北海道大学文類に入学し、文学部哲学科に進んでいる。
櫻井氏よりも年上だが、学部も学科も同じである。彼は1978年3月に北大の原理研究会と出合い、入会している。
千葉氏が櫻井氏と出会ったのは1981年頃のことだ。
千葉氏は諸般の事情で7年ほど北大に在籍していたらしい。彼は当時の櫻井氏と会話したことがあり、極めて鮮明に記憶しているのが印象的だった。
以下、彼の証言である。
「私は櫻井さんと同じ文学部哲学科なので、彼と話をしたことがあります。彼は札幌の教会につながっていたのですが、つながっているといっても、原理に対する信仰はほとんどなかったような気がします。
当時『明鶴館』と呼ばれていた原理研究会のホームにも、櫻井さんは何回か顔を出していました。夜の食事の時に明鶴館に櫻井さんがゲストとして訪問し、彼一人をみんなで囲んで話をしていたこともありました。2時間くらいは滞在していたと思います。彼は誰に連れてこられるでもなく、一人でやって来て、明鶴館に自由に出入りしていました。
櫻井さんは、私と同じ文学部哲学科でも宗教学専攻で、私は西洋哲学専攻なのでほとんど同じ授業を受けた記憶がありません。しかし一度、九州大学の松永雄二先生が北大まで来て集中講義を行ったことがあり、その時の授業で私と櫻井さんは一緒になりました。
松永先生は京都大学の田中美知太郎先生の弟子で、当時プラトン研究の第一人者といわれていました。
講義が終わり、質疑応答の時間に、私が松永先生にプラトンの『善のイデア』についていろいろと質問をしました。『善のイデア』というのは、永遠不変の絶対善なる存在のことです。
そのやりとりを聞いていた櫻井さんも議論に加わって、『(松永先生と私の)二人は、絶対善なる存在があるという前提で話していますが、そもそも絶対善なんてあるんですか』と発言しました。
それに対して松永先生は、『私は絶対善なる存在があることを確信している』と語りました。その答えを聞いて私は非常に感動したのを覚えています」
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