2025.04.05 22:00
ほぼ5分で読める統一運動 45
文師倒れず、統一運動はキリスト教とアメリカを救う
稲森 一郎
文鮮明(ムン・ソンミョン)師を巡る脱税裁判は、宗教的偏見と人種差別がその根本にありました。
同裁判は、ジミー・カーター米大統領(当時)の人権重視政策と歩調を合わせる格好で、ドナルド・フレイザーが小委員会を設けて行われたものです。
文師の活動資金を問題に掲げながら、米国での統一運動を断つというもくろみによって展開されたものでした。
何がどのように人権重視であるのか全く的外れな文師攻撃のいわれなき裁判は、宗教的偏見に満ちたものであり、アメリカ社会が背負っている宿痾(しゅくあ)、人種差別そのものであったと断言せざるを得ません。
文師は指摘します。
「今日、美しいアメリカ、偉大なアメリカに二つの弱みがあるとすれば、それは宗教的偏見であり、人種差別です。特に、人種差別の問題は、リンカーン大統領が血の代価を払ったにもかかわらず、いまだ未解決な部分として残っています。また、アメリカの現代史で、あの有名なマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師は不義と闘い、高潔な祭物となりました。今やこの闘争は、統一教会の闘争になりました」(天一国経典『真の父母経』、786ページ)
「私がアメリカに来た目的は、キリスト教を救うためです。…世界のキリスト教を連合し、世界の国家を神様のみ旨の真ん中に引っ張っていこうというのが、神様のみ旨です」(同、815ページ)と文師は述べます。
文師は、アメリカのキリスト教がいかに重要な使命を担っているかを認識していました。
「神様が願っているアメリカに定着して、新しいアメリカをつくらなければなりません。新しいアメリカ、理想的なアメリカをつくることを神様が願われていると知っているので、お父様はアメリカに来たのです」(同、815ページ)
そのためには、何をしなければならないか。
文師は以下のように、アメリカがなすべきことを明確に示しています。
「新しいアメリカをつくるためには、共産主義に対して勝利しなければならず、家庭破綻と青少年の淪落(りんらく)を防がなければならず、キリスト教の新しい復興を起こさなければならないというのです」(同、815ページ)
文師のダンベリー刑務所への収監は何をもたらしたのでしょうか。
最初は文師の活動を十分に理解できず、むしろ反対する立場にいた米国のキリスト教を、「ダンベリー収監」によって取り戻したのです。
アメリカを代表する核心的な牧師7000人が、はっきりと文師の仕事を理解し始め、文師の懐に入ってきました。
そして文師のユダヤ教・キリスト教の歴史的解釈(創造・堕落・復帰)を示す「統一原理」を学び、統一運動の中心地となっている韓国・日本を訪問するというツアーが始まります。
文師のダンベリー収監によって、アメリカのキリスト教の霊的覚醒が起こったのです。
キリスト教を救うためにアメリカに来たという文師の言葉が成就されることになりました。
ここから、新しいアメリカが誕生し、新しいアメリカが始まることになりました。
レーガン政権と文鮮明師が歴史的な一体化をなして、国際共産主義の総本山ソ連を崩壊に導くのです。
ダンベリー収監によって失うものは何もありませんでした。
ローマ帝国がイエスを受け入れたのと同じ勝利的状況が、アメリカに生まれたのです。
そしてレーガンの共和党政権と同じ軌道上にあるのが、アメリカの再生復活を懸けた現在のトランプ政権であるといえるのです。