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ほぼ5分で読める統一運動 46
アメリカのキリスト教会を覚醒させた牢獄の救世主

稲森 一郎

 文鮮明(ムン・ソンミョン)師が、ダンベリー連邦刑務所の収監から解放されたのは、1985820日のことでした。
 当初、1年半の刑期を申し渡されましたが、5カ月間の短縮となって、11カ月で解放されました。

 1985年74日、アメリカ独立記念日の日に、ダンベリー連邦刑務所を出所され、ニューヨークの外れにあるブルックリン、ハーフウェイ・ハウスに移監された後、残りの刑期を終えて、820日午前0時、完全に出監されました。模範囚に選定され、刑期が5カ月短縮されたのです。

 1985年820日、ダンベリーから解放されたその日、文鮮明師は、ダンベリー出監歓迎晩餐会に招かれ、ワシントンD.C.のオムニ・ショアハム・ホテルで、集まった2000人の牧師たちから熱烈な歓迎を受けました。

 アメリカを代表する各教派の牧師たちが、文師を歓迎するため、「神と自由のバンケット(God and Freedom Banquet)」を開催したのです。

 歓迎のスピーチに立ったクレオン・スカウス博士(米国ナショナル憲法研究センター創立者)は、次のように述べています(ウェブサイト「人類の大真実」参照)。

 「文先生は、神に命じられ、この国に信仰を教えにやってきました。そして、もし私たちが身を低くするならば、神様は私たちの祈りを聞いてくださり、罪を赦し、この国を癒して下さることを教えに来たのです」

 「ソドムとゴモラの退廃的堕落の闇に落ちていくアメリカを霊的に覚醒する目的で、神が文師を送ってくださったのだ」

 「私はFBI(連邦捜査局)にいた時、多くの悪の要因を発見し、それが学校や政府に入っていくのを見ました。そして私は、重大なる悪業が行なわれていることに気がつきました。私は、誰かがこの悪の勢力に対し立ち上がるのを待っていました」

 「警察や司法の中にも悪が入り込み、アメリカ全体がサタンの餌食になっていく様を見て心を痛め、このアメリカの腐敗を食い止める英雄が現れることを待ち望んでいました」

 まさにその人物が、文鮮明師であったというわけです。

 次々にあいさつに立つ牧師たちの言葉を聞きながら、文鮮明師は感謝を表しつつ、「神様のみ旨」と題するメッセージを述べました。

 「アメリカは神様を愛する建国精神で立てられた国です。特に第二次世界大戦直後から、神様はアメリカを本格的な世界救援の先導国として、また歴史始まって以来、初めて世界統一圏を主導する国としてお立てになり、再臨のメシヤの臨在を準備するとともに、世界を見守るようにされたのです」(天一国経典『平和経』、420ページ)

 「今日のキリスト教は大きく覚醒し、団結しなければなりません。私たち牧会者たちも今まで果たしてきた役割を再点検し、悔い改めなければなりません。あたかもイエス様が来られて、『悔い改めよ』と叫ばれたその時の情景が、二千年過ぎた今、この地上で繰り返されていると見なければなりません。私たちは、神様がアメリカに命令された重大な使命を果たさなければならないのです。今、このままでは絶対にいけません。新しい宗教改革が起こらなければなりません」(同、420ページ)

 ダンベリー連邦刑務所収監によって、文鮮明師が、全米キリスト教を覚醒に導き、アメリカのキリスト教会を主導する中心軸として、地上天国の実現を牽引(けんいん)する中心人物になっていることは、誰の目にも明白だったのです。