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信仰の伝統
教会創立以前から文鮮明先生に侍って(142)

 家庭連合の信仰の長兄である金元弼(キム・ウォンピル)先生(1928~2010)の講話をまとめた書籍、「信仰の伝統」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書を通じて神様の深い愛と文鮮明先生の心情の世界、信仰の在り方を学ぶことができます。

金元弼・著

(光言社・刊『信仰の伝統 教会創立以前から文鮮明先生に侍って』より)

第二部[講話集]生命と愛と理想を懸けて
十、約束と誓い

▲金元弼先生

蕩減条件を立てる資格

 誰もが蕩減条件を立てられるのではありません。苦しむだけが蕩減の条件になるというものではないのです。蕩減の条件を立てる資格のある人でなければ、蕩減というものは立てられないのです。蕩減条件を立てる資格とは何でしょうか。

 人は神との約束があっても、誓った心が薄れてしまいました。しかし、自分ではないほかの力を借りて、それを取り戻しました。そして、その約束を守り続けていくための蕩減の条件を立て得る、資格のある立場に立っています。とにかく、自分の力ではないけれども、人の力に頼って、奪われたその心を取り戻すことができたのです。その上で、約束に向かって直進するための蕩減条件を立てる基台がつくられたのです。ところが、それは蕩減の条件を立てた基台ではなく、蕩減条件の基台を立てることができる資格を得たものなのです。

 その資格を得たならば、必ず蕩減の条件を立てる基台をつくっていかなくてはなりません。そのためには、必ず以前つまずいたような状勢、態度というものが私の身に起こるのです。その時に当たって、自分の力でこれを乗り越えて、初めて蕩減条件を立てた者になれるのです。人の力によって力を得たときに、蕩減条件の基台がつくられたように考えます。しかし、これでは資格を得たものにしかならないのです。

 約束をして誓っても、薄れていきます。そして他人を頼ろうとしますが、また薄れていきます。また力をもらうのですが、また薄れていきます。その人は、何度も繰り返すのです。そういう環境を厳しく見つめながら、私たちに合わせてくださった神の心を私のものとして、たとえ相手が約束を守ってくれなかったとしても、私はその人との約束を守る、あるいはその目的に徹していく、そのように変わらない心情で行かなければならないと思うのです。

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 次回は、「啓示や教えを自分のものにする」をお届けします。


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