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心情開拓
心霊を育てる生活原則(121)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』より)

8 永遠に生きる信仰

▲李耀翰先生

環境に支配される人

 あなたたちも若いから環境に支配されやすいのです。しかしみ言(ことば)をもった者は、動機に支配されるべきです。そしてみ言に支配されても、結果に支配されてはいけないのです。

 イスカリオテのユダは、全然貧しい人を愛する人間ではないけれども、言うことは、確かなことを言ったのです。なぜかというと、イエス様が迫害を受けたら自分も迫害を受けるからです。女が高い油を費やし、男の前で手に触りながら泣くのを世間が知ったら、イエス様も女が好きだといううわさが立ち、そしてもっとイエス様の立場が困るからです。

 イエス様を心配しても、内情を知ったあとに心配したのではなく、自分なりに外的な世論の立場で見て、女にそんなことをしてはいけないと言ったのです。人が見たら迫害を受けるじゃないかと。では、だれがその迫害を受けるのを嫌がっているのか? 神様ですか?

 教会が発展するには、そのようなまずいことをしては発展できないじゃないかと。それはだれが言うのか? 発展というのはお前によって発展するのか? 適当に世間の人間に褒められて、サタン側の人に褒められて発展できるかというのです。

 ユダは高い油を売って貧しい人にやればイエス様のためになると考えたのです。内的には全然そうではないのに、外的言葉だけは立派に言ったのです。それをイエス様がしかったものだから、気持ち悪かったのです。私の話がどうして間違いなのかと。口先で立派なことを言う人は、よく人の気持ちを壊すのです。本心からの話をする人は、いくら迫害されても絶対に気にしないのです。

 兄弟のうちで環境によく支配される人がいますが、その理由はどこにあるかというと、み言を受肉していないからです。み言が力になれば、いくら環境が逆らっても、かえっておもしろい、もっとやりたい、逆らうところへもっと行きたい。しかし皆さんは、「新聞に出るのが怖いし、私たちの発展のためにならない」と、そう考えているでしょう。

 それは自分の考えであって、神の考えではない。神はそうしたいのです。全世界が統一教会を滅ぼす目的で一体となるのを、神は待っているのです。パロがかたくなになるのを待っていたのと同じです。かたくなにならないと永遠に降伏できないのです。

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 次回は、「私の内のマリヤ、マルタ、ユダ」をお届けします。


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