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制作の舞台裏から 6
「一宙」に込められた真の父母様の願いを原点に

 今回は、「U-ONE TV」の誕生秘話を紹介したい。

 読者の皆さんは、U-ONE TVの沿革をご存じだろうか。
 今から34年前の1989年3月、神奈川県川崎市宮前区に、撮影から編集・放映までを行うことができるスタジオが完成した。
 通信衛星のテレビ回線の一つのチャンネルを契約し、全国に番組を放映するための施設であった。

 地上2階、地下2階で、施設の屋上には送信用の直径7mのパラポラアンテナがそびえ、私たちはこの社屋を「地球防衛軍の基地」と呼んでいた。
 その高くそびえるアンテナを見るたびごとに本当に「私たちはこの地球を魔の手から守るために天の情報を発信しているのだ」と誇りに思ったものだ。

 同月発行の『映像新聞』(業界紙で購読部数3万部)には、一面トップで社屋の写真と記事が掲載された。

 同年9月26日、アメリカのアラスカ・コディアクで、真の父母様から「一宙」の揮毫と「電波世界で一番になりなさい。NHKを超えなさい」というみ言を頂いた。
 これが「ユニバーサル・ワン(一宙)テレビジョン」(U-ONE TV)の始まりである。

 同年10月2日、「大衆伝道推進・アンテナ設置100万台」という本部方針のもと、日本統一教会(現・家庭連合)創立30周年記念日に合わせた特別番組を組み、全国の教会、拠点に向けて本送信を開始した。

 まさにビデオ伝道の時代から電波を使った大衆伝道の時代が到来したのだ。そして同年10月7日、統一運動を伝えるニュース番組として「U-ONEニュース」がスタートする。教育番組なども多数制作し、本格的な衛星通信による番組放映を展開した。

 1990年7月には、文孝進(ムン・ヒョウヂン)様も来社され、施設をご覧になられたその場所で、「これからは、文化と芸術の世界を通して真の父母を証しするのだ」と熱く語ってくださった。

 残念ながら、その社屋は現在私たちの手にはないが、1993年からは株式会社光言社に映像部門が新設され、「U-ONE TV」の運営が引き継がれることになった。

 2007年8月には、インターネットによる番組配信を開始。2016年、動画視聴アプリを公開し、インターネットの普及に伴い、視聴者が「いつでも、どこでも」番組を視聴できる環境を整えた。

 今や世界は「一秒圏時代」に入っている。U-ONE TVは「一宙」の揮毫に込められた真の父母様の願いを原点に、これからも伝道・教育コンテンツの制作と普及に尽力していく。

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