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制作の舞台裏から 7
「U-ONEニュース」
愛と真実の正義を伝える

 2015年に配信が始まった現在の「U-ONEニュース」は今年で9年目を迎えた。

 筆者はその開始当初から制作に携わってきたが、全国の教会員に統一運動のニュースを伝えるのに、あるポリシーをもって編集してきた。それが表題にある「愛と真実の正義を伝える」ことだ。

 実は、これに似た言葉を使っている人がいる。
 先日、26年の物語に幕を下ろしたアニメ「ポケットモンスター」に登場する敵役、ロケット団の二人だ(正確には他に2匹のポケモンが登場する)。

 彼らは毎回、世界の破壊を防ぎ平和を守るために「愛と真実の悪を貫く」と語りながら登場する。
 26年間このセリフを言い続けた。敵役ながら視聴者から愛されてきた存在だ。もちろん私は悪ではなく、正義を貫きたい。しかも、愛と真実を伴った正義だ。

 愛とは、神様、真の父母様からの愛である。そして全ての人からの愛を伝えたいと思っている。私にとって問題は“真実”の方だ。

 ある出来事の良い面を伝えようとすると、事実と多少違っても大げさな表現を使った方が希望的に伝えることができると考える人もいる。その方がセンセーショナルで、視聴者にとって面白いストーリーに仕立てやすいからだ。

 事実と違っても、それに気付く人はほとんどいないだろう。なぜなら、“違う”という事実を知っているのはニュースの当事者と編集者だけだからだ。

 だが、それでは真実を伝えることはできない。“違う”という事実を知った時、視聴者が感じた希望は、失望に変わるだろう。そして、その失望の対象がU-ONEニュースだけでなく、家庭連合へ、さらには真の父母様へ向けられるかもしれない。

 日本の家庭連合の文化は、発祥地である韓国と日本の文化が混ざっていると言えるだろう。
 体面を大切にする韓国と、忖度(そんたく)を得意とする日本の文化が混ざって、時に願望を含む誇張表現が現場からの報告文に含まれていることがある。 

 もちろん悪気がないことは知っている。しかしそこから真実を伝えるべく、事実関係を調べるためにあらゆる情報を精査しなければならない。教会関係だけではなく、歴史や科学、文化、法律などの観点からもだ。

 中にはU-ONEニュースには面白みが欠けると感じる視聴者もいるかもしれない。しかし筆者は、愛と真実こそが、本当の意味で心を動かすことができると信じる。
 愛と真実の正義を貫いてこそ、統一運動が社会から認められ、発展し、真に希望ある未来が開かれると確信する。

(N)

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