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43とも倶楽部誕生物語 20
神秘的なフリートークの時間

櫻井 晴信

 今話題のユニークな読書会、「43とも倶楽部」。本シリーズでは、「43とも倶楽部」がどのようにしてつくられてきたのか、その誕生の物語をお届けします。

 幸せな夫婦となる鍵は、「開放の窓」を広げることですが、そのためには順番があります


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 まず「盲点の窓」を開けるのです。これが43ともで行う意見交換です。

 夫は自覚していないのですが、妻から見える良いところを教えてあげます。
 「あなたは自覚していないかもしれないけれど、こんな良いところがあるのよ」と褒めてあげるのです。
 これはよく見てないと発見することができません。

 また、見方によっては短所も長所になります。
 頑固な性格は「意志が強い」、優柔不断は「人の意見をよく聞いてきちんと考慮する」、気まぐれは「いつも新しいことを考えている」などです。

 すると、夫は気分が良くなって信頼関係が高まり、「秘密の窓」が開いてくるのです。そうして、今まで話してなかった秘密を話し始めます。

 そういう環境が出来上がると、今度は「未知の窓」が開いて、思わぬアイデアや気付きが与えられます。
 これが「集団知性」といわれるものです。

 このような現象が現れる時間がフリートークなのです。
 ですから、43ともで最も神秘的な時間はフリートークの時間なのです。(続く)