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スマホで立ち読み Vol.17
『祝福家庭と神の血統』7

世界平和統一家庭連合家庭教育局/編

(光言社・刊『祝福家庭と神の血統』より)

 スマホで立ち読み第17弾、『祝福家庭と神の血統』を毎週火曜日(予定)にお届けします。

 本書は、祝福と神の血統の価値を図解付きで分かりやすく学ぶことができます。祝福準備、祝福教育を進めていく前に、一度読んでおきたい一冊です。

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第一章 神様の創造理想と結婚

 絶対なる神様が唯一、御自分だけでできないことは、対象を愛するということでした。愛するためには、必ずその対象となる存在が必要です。それゆえ、神様は御自分の愛の対象として人間をおつくりになり、人間が最高に幸せになる道を準備してくださいました。

 本章では、神様がどのような願いを込めて人間を創造し、その人間がどのような原理によって成長するように定められたかを学びます。神様が人間に願われたのは、神様の似姿となり、神様の愛を顕現させることでした。そのための絶対条件が、まさに結婚であり、家庭の完成だったのです。このことから、結婚こそまさに、神様が人間に与えようとされていた「祝福」であったことが理解できるでしょう。

一、アダム・エバ、天使長の創造

 神様は全知全能であり、絶対的存在であるにもかかわらず、なぜ被造世界を創造する必要があったのでしょうか。それは愛を得るためです。天宙を創造された神様であっても、神様御自身だけではつくり出せないものが愛です。愛は、対象がいなければ現れませんから、いかに全能の神といえども、自らの力だけではどうすることもできません。それゆえ、愛の対象として被造世界を創造されたのです。ですから、真の愛の前には神様も屈伏せざるを得ません。いわば、神様以上の存在が真の愛であるということもできるのです。

 神様は被造世界を創造されるに当たって、完全投入されました。完全投入、すなわち100パーセント以上投入するときに、初めて自己以上に価値ある存在として、真の愛が現れるのです。このように神様は、100パーセント以上投入することによって人間を創造し、その人間を中心として、絶対的な愛の理想を実現しようとされたのです。

 また、神様が人間を創造されたのは、彼らを神様の体とし、その中に直接臨在して、天宙を主管されるためでもありました。アダムとエバが完成すれば、その中に神様が常に臨在して、天宙から無限の刺激を受けながら、喜び、楽しもうとされたのです。

 神様は、なぜアダムとエバを必要としたのでしょうか。二つの目的があります。一つは、愛の理想を成就することです。二つ目は、無形の神様が形状をもって現れるためです。そのため、無形の神様が有形の形状をまとって、有形世界と関係を結ぶことのできるその基礎、その核心がアダムとエバなのです。
 ですから、アダムとエバが完成して霊界に行けば、アダムとエバは神様の体と同じであり、神様はアダムとエバの心と同じ位置にいて、見えないのです。霊的世界で完成した一人の人を、実体世界の体と心のような一つの結実として造ろうというのが、神様がアダムとエバを創造された目的です。(天一国経典『天聖経』第四篇 第一章 第一節8

 神様はこのような理想を持って、人間を男性と女性に創造されました。なぜ、一人だけでなく、男女のペアとしてつくったかといえば、人間が神様と縦的な関係を結ぶだけでなく、横的にも神様の似姿として関係を結ぶことによって、天宙に愛の理想が広く展開していくようにされたからです。このような理由から、神様は男性であるアダムと女性であるエバを創造し、その二人が一つになることによって、完全なる神様の似姿となるようにされたのです。

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 神様が愛を訪ねていく対象を造ろうとするとき、誰に似るように造ったのでしょうか。神様に似るように造ったのです。神様に似るように造るなら、神様の中にある男性の性稟(せいひん)がなければならず、女性の性稟がなければなりません。そのため、二性性相の論理が出てきます。神様に似るように造るのですが、神様が自分の本性相と本形状からすべて抜き出して、見えない性相と見えない形状を実体として展開させたのが人間です。(天一国経典『天聖経』第四篇 第一章 第四節1

 また、この人間の創造に先立って、神様が最初につくられたのが天使です。天使は創造が進んでいく段階ごとに、賛美、感謝、協助を通して、神様に喜びと栄光をお返しする役割を担っていました。その中で中心的な立場にいたのが、天使長ルーシェルです。

 天使長ルーシェルは、アダムとエバが成長し、完成していくのを見守る立場にいました。彼らの誕生前から侍(はべ)り、誕生後、彼らが結婚するまでの間、保護し、育成する役割を与えられていたのです。神様はこのように、人間が天使長の協助を受けながら、完成するように創造されたのです。

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 次回は、「アダム・エバの成長期間」をお届けします。お楽しみに!

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