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スマホで立ち読み Vol.17
『祝福家庭と神の血統』8

世界平和統一家庭連合家庭教育局/編

(光言社・刊『祝福家庭と神の血統』より)

 スマホで立ち読み第17弾、『祝福家庭と神の血統』を毎週火曜日(予定)にお届けします。

 本書は、祝福と神の血統の価値を図解付きで分かりやすく学ぶことができます。祝福準備、祝福教育を進めていく前に、一度読んでおきたい一冊です。

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第一章 神様の創造理想と結婚
二、アダム・エバの成長期間

(一)男性と女性の存在理由
 男性と女性は、それぞれ相手のために存在するように、相対的関係をもって創造されました。男性が生まれたのは、男性のためではありません。また、女性が生まれたのも、女性のためではありません。男性は女性に出会うために生まれ、女性は男性に出会うために生まれたのです。それが最高の真理です。

 男性と女性を比較してみると、様々な面において互いに反対になっており、相対的につり合っています。例えば、男性の声は低く、女性の声は高くなっています。また、骨格を見ても、女性は腰の骨が大きくて肩幅が狭いのに対し、男性はその逆になっています。性格においても、全体的な傾向として、男性は冒険や挑戦を好む一方、女性は調和や平和を求めるといえます。それは、無意味にそうなっているわけではなく、お互いに補い合うために、相対的につくられているのです。

 ですから、一人の男性がいくら美男子で筋骨たくましく、地位や財産、権力があるといっても、女性がいなければ、存在する意味がありません。逆も然(しか)りです。そのような関係性を無視して、自分の容姿や能力、知識などに酔って生きるのは、この上なく虚(むな)しいことです。

 人が存在するためには、自分の体から、まず授受の過程を経なければなりません。男性と女性も、相対的要件を備えて、お互いに授受してこそ存在できるのです。もし、男性が「女性は必要ない」と言い、女性が「男性は必要ない」と言うなら、百年もたたないうちに、世界はすべて滅んでしまうでしょう。人が存在するためには、つまり授受するためには、相対を必要とするので、今まで男性と女性は、お互いに愛し合って家庭をつくってきたのです。(天一国経典『天聖経』第三篇 第一章 第四節3

 男性が男性としての目的を果たすためには、女性が共にいなければならないし、女性もまた女性としての目的を果たすためには、男性を必要とするのです。

(二)アダム・エバの愛の成長
 神様はアダムとエバの創造に当たって完全投入をされたため、アダムとエバは成長とともにその心が神様の方向に向かい、神様との間に縦的心情関係が結ばれていくようになっていました。あたかも、親が子供にすべてを投入すれば、成長とともに子供の心が親に向かうのと同じです。アダムとエバは、自分たちに対する神様の愛を感じる中で、まず子女の愛を育んでいくのです。

 さらにアダムとエバは、同じ神様から創造された者として、成長とともに兄と妹として、兄弟姉妹の愛を育むようになっていました。アダムはエバを妹として慈しみ、エバはアダムを兄として尊敬し慕いながら、二人の間に兄弟姉妹としての伝統を立て、愛を成熟させていくようになっていたのです。このように、アダムとエバはまず個人として、子女の愛、兄弟姉妹の愛を十分に育んでいく必要がありました。それが、その後の段階の愛、すなわち夫婦の愛、父母の愛の基礎となるのです。

 縦的な観点から愛を見るとアダムとエバは、自ら子女の愛、兄弟姉妹の愛、夫婦の愛、父母の愛の四大愛を啓発し、体恤(たいじゅつ)することによって、神様と直接、関係を結んで生きるようになっていました。したがって、アダムとエバは、本来、神様の真の愛を中心として、四大心情圏である完成した子女、完成した兄弟姉妹、愛する夫婦、そして完成した父母の心情圏を経なければならなかったのです。(天一国経典『平和経』第六篇8

 一方で、人間は神様との縦的心情関係を土台としながら、自然界を教科書にして様々な知識を身につけ、真理を悟っていくようにも創造されました。リンゴが落ちるのを見て引力を発見し、鳥が飛ぶのを見習いながら飛行機を発明したように、自然界は私たちに必要なすべての知識を提供してくれます。注意深く自然を観察すれば、そこに神様をも見いだすことができるのです。

 このような意味で、自然は人間が成長していく過程において、最高の教師だといえます。その中でも、自然界が私たちに提供してくれる最高の役割は、愛の教材としての役割です。

 きれいな花を見れば、花を大切にし、保護してあげたいという愛の心が育まれます。かわいい動物を見れば、愛の刺激を受け、やはりかわいがって、何かを与えたいという心やいたわりの気持ちが啓発されます。動物の親子の世界には、高度な犠牲的愛の境地も見いだすことができます。ひな鳥に危険が迫れば、親鳥は自らの命をなげうってでも子を守ろうとしますし、鮭(さけ)は自らの体を傷だらけにしながらも川を上り、産卵をして死んでいきます。

自然からペア・システムを学ぶ

 さらには、自然界がすべてプラスとマイナスでつくられていること、それらが互いにために生き合い、一つになることによって存続していることを知るようになるのです。

 昆虫世界を見ても、動物世界を見ても、すべてペアです。彼らが互いに与え合い、相対のために生き、相対を呼び求めながら、相対を愛しながら生きる環境を目にするので、物心のついていないアダムとエバであっても、知能が発達するに従って、世の中の道理を次第に悟っていくというのです。それによって、成熟すれば成熟するほど、知覚が愛に接近していくのです。そうして愛を知るときには、すべてのことに通じます。(天一国経典『天聖経』第六篇 第一章 第一節9

 このように、自然界がすべてペアシステムでつくられていることを発見する中で、アダムとエバは自然に、次の段階の愛について学んでいくのです。

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 次回は、「アダム・エバの結婚と愛の完成」をお届けします。お楽しみに!

「一気に読んでしまいたい!」というあなたへ

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