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心情開拓
心霊を育てる生活原則(53)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』より)

4 復帰歴史に見る生活原理
(1970年1121日)

▲李耀翰先生

【ノアの家庭】神に選ばれる条件

 アダム・エバの堕落の結果、二代目においてカインがアベルを殺した条件で、サタンに完全に主管されてしまいました。結局、その家庭には摂理ができなくなってしまったのです。それで、蕩減(とうげん)期間がなくてはならないことになり、1600年を四数と見て、家庭を1600年間、聖別、分別する期間がありました。これは、あとから見ると、400年あるいは40年に等しいことが分かります。

 そこに、十代目のノアが、摂理の中心人物として選定されています。アダム一人がエバ一人を通過しなければならない成長期間を、家庭的に失ったのを、血統的に十代かかって、摂理できる人物として召されています。讒訴(ざんそ)された条件には、必ず期間がついています。その期間が、サタンからの分別期間になります。あとの復帰摂理を見ても、長いか短いかというだけで、必ず期間がついているのです。

 ノアは、アダムの家庭を代表した信仰の先祖として、神に選ばれ召されました。召された条件は、その当時の義人ということです。当時において、相当神の摂理に相対できる心情をもっていたから、ノアでなければならないのです。内的にも摂理担当者としての準備ができているし、代数的にも、家庭的アダムの家庭を代表する人数もそろっているので、召されたのです。

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 次回は、「箱舟を造る意義」をお届けします。


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