シリーズ・「宗教」を読み解く 208
宗教統一と世界平和⑧
1カ国体制時代は過ぎ去った」

ナビゲーター:石丸 志信

 文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁は、1960年代に韓国におけるキリスト教一致運動を推進された。

 1970年には宗教連合運動を本格的に始動する土台をつくった上で、米国にその拠点を移し、まず全米のキリスト教精神の復興に尽くされた。

 そして1980年代に入り、世界的な次元で宗教連合運動に歩を進める。

 「私が強調してきたことは、世界平和のための必須条件が、正に宗教間の和睦だということです。…私たちはみな、唯一なる天の父母の子女であるがゆえに、一つの大家族の中の兄弟姉妹です。したがって、宗教間の葛藤と憎悪は不要なのです」(『真の父母経』第11篇、第2章、第1 1277ページ

▲第2回世界宗教議会(19908月)

 1984年にこのように語られているが、198112月にはハワイにおいて「神様会議」を開催。198511月には第1回世界宗教議会を開催し、19908月の第2回世界宗教議会を経て、1991827日の世界平和宗教連合創設につながっていく。

 「1カ国体制時代は過ぎ去りました。連合国家体制を取らなければ生存することができません。宗教も同じです。また、社会は科学技術を中心として急変しています。このような急変する社会に対して、一つの教団の教理では到底歩調を合わせることができません。どんどん落ちていくというのです。様々な教派が垣根となって、東西南北に大きく重なり合っていてこそ残るのであって、そうでなければ、変遷する社会に押され、立つ位置がなくなります。ですから、宗教界が連合戦線を組まざるを得ないのです」(『真の父母経』第11篇、第2章、第1 1276ページ