シリーズ・「宗教」を読み解く 206
宗教統一と世界平和⑥
世界基督教統一神霊協会創立と、神の下の一つの世界の基盤造成

ナビゲーター:石丸 志信

 イエスは最後の晩餐(ばんさん)の席で弟子たちに語った。

 「わたしのいましめは、これである。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互(たがい)に愛し合いなさい」(ヨハネによる福音書 第1512節)

 そして、天の父に切実な祈りをささげている。

 「わたしは、あなたからいただいた栄光を彼らにも与えました。それは、わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためであります。わたしが彼らにおり、あなたがわたしにいますのは、彼らが完全に一つとなるためであり、また、あなたがわたしをつかわし、わたしを愛されたように、彼らをお愛しになったことを、世が知るためであります」(同 第172223節)

 キリスト教が世界に広がりながらも、一方で今日まで分裂を繰り返してきたことは、イエスの願いではなかった。兄弟が互いに争うことは、イエスの悲しみであり、神の痛みとなってきた。

 20世紀になってようやくそのことに気付き始めたキリスト教徒は、イエスのみ言に立ち返り、エキュメニカル運動(キリスト教の教会一致運動)を推進してきた。
 しかし、その運動の向かうべき目的地がどこになるかが明確には見いだせなかった故に、その運動は停滞することになる。

 そこで文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁が多くの犠牲を払いながら世界基督教統一神霊協会(現・世界平和統一家庭連合)を創立し、神の下の一つの世界をつくることのできる基盤を造成するために超教派運動から手を付けられたのだ。