シリーズ・「宗教」を読み解く 202
宗教統一と世界平和②
宗教統一が成されれば世界の平和統一は成される

ナビゲーター:石丸 志信

 1976年9月18日、文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁が米国の首都に立ち、全米に向かって呼び掛けた内容は「神様のみ旨とアメリカ」であった。

 その中でこう語る。
 「み旨の主役であるアメリカは、まず神様の摂理の第一中心宗教だったユダヤ教と、ユダヤ教を引き継いだキリスト教と一つとなり、新しい啓示を中心として『終わりの日』に神様のみ旨によって現れた統一教会と手をつないで、世界の宗教統一に立ち上がらなければなりません」(天一国経典『平和経』第九篇④ p.1337)

▲文鮮明総裁の講演が行われたワシントン大会(1976年9月18日)

 ここで文総裁は、神のみ旨から見たとき、ユダヤ教、キリスト教、統一教会は三兄弟だとして、摂理の中心軸たる三兄弟が一つとなってこそ、宗教が争いをやめ一つになることができると説いている。
 内的に宗教の統一が成されれば、外的に世界の平和統一は成し遂げられると見ているのだ。

▲ワシントン大会での講演後、聴衆に応える文鮮明総裁(1976年9月18日)

 文総裁夫妻が、キリスト教一致運動から始め、摂理宗教の和合統一に心血を注がれてきたのは、ひとえに、人類が一日も早く創造主なる神と親子の絆を結び、平和な世界で一つの家族として住むことができるようにするためだった。
 そして今、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁は、世界の宗教者の祈りを一つに束ねながら、人類共通の願いを果たそうとしている。その礎石(そせき)が、分断された韓半島の平和統一を成し遂げることなのだ。