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新・熱き祈祷のすすめ 42

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第七章 深い祈り

1 霊的問題に巻き込まれないために

 私たちは、どうしても霊的現象に関心をもちます。夢でこのように言われた、霊が現れてこう言った、などいろいろあります。しかし、私も体験してきたことですが、善霊を名乗って現れたり、イエス様の名前を名乗ったり、文(ムン)先生の名前を語って現れたりする悪霊現象もたくさんあるわけです。

 その場合、最初は私たちの摂理に応援する形でくるのです。摂理に一生懸命協助し、完全に善なる高級霊、「神の御使(みつか)い」の業であると私たちが信じ込んでしまった時点で、今度は方向性をずらせてきます。責任者とぶつからせたり、様々な問題を起こさせたりするのです。

 もちろん、今は10年前、20年前と違って霊界も随分整理され、高い霊界が相対します。また、真(まこと)の父母様の御家庭の勝利による恵みの中で、導かれて深い祈りに至ることのできる恩恵の時が来ているとも感じます。

 ただ私たちがまだ幼い立場にある限りは、いろいろな霊的試練があります。その場合、あまり霊界に関心をもち過ぎてはいけないのです。既に前述したように、霊的な現象のほとんどは、先祖の霊がもたらすものです。

 霊界にいる人と私たちの違いは、肉体があるかないかです。同じ霊人体を両方とももっているのです。ところが奇妙なことに、肉体と霊人体をもつ責任者のことは聞かないで、肉体のない霊人体としての先祖が現れて言ったことは絶対だと思ってしまう場合があります。これは危険なことです。その人が霊界の言いなりになることを確認すると、今度は善霊を装った悪霊たちが、その人を主管するようになることがあるのです。

 私たちがはっきりと知っておかなければならないのは、「霊界イコール神様ではない」ということです。霊的体験をしたからといって、それは厳密な意味での神体験ではないのです。霊界も地上界もお造りになった天地創造の無形なる神を知ることが重要なことです。もちろん、先祖の霊による業も、その背後に神のみ手が働いていることがありますから、広い意味では、神のみ業であるといえる場合もあります。しかし、神と霊人との区別をはっきりさせておくことは重要で、それを混同すると霊界に主管されてしまうことがあるのです。真の父母様の立てられた責任者に従い、地上の秩序に従って歩むことが大切です。

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 次回は、「真の父母のみ名によって神に祈る」をお届けします。


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