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新・熱き祈祷のすすめ 41

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第六章 祈りの恵沢

7 数えきれない恩寵(おんちょう)

 祈祷には、そのほか数えきれない恩寵があります。摂理に対してより敏感になったり、み言(ことば)や聖書がより深く分かったりするようになります。また、頭がすっきりし、聖化されてスカッとして一日を歩め、霊的、肉体的疲れが飛んでいきます。さらに、アイデアが与えられたり、伝道が進んだりということが起こります。また、仕事がはかどったり、導かれた渉外ができたりといった具体的なことがたくさん起こってくるのです。そしてもう一つは、この道を歩むに当たって、傲慢になること、自信喪失することから救われることではないかと思います。

 誰でもこのみ旨の道を最後まで全うし、天国まで行って神と共にありたいと思って出発します。しかしその途中で、本人の願いに反して、去ってしまうこともあります。耐えられないような人間関係の難しさによって、あるいは霊的問題や情的問題に巻き込まれたり、様々な試練があったりするのです。

 サタンが私たちを陥れようとするとき、大きく分けると、二つのパターンがあります。一つは、「あなたは特別である。特別の使命がある」と言われ、持ち上げられて傲慢になり、足元をすくわれていく場合です。もう一つは、「全くお前は駄目なやつだ。罪だらけで、汚い。お前のような者がここにいる資格があると思うのか」とささやく時です。むしろ良心的な人であるほど、自分の罪を見つめて葛藤し、自信を失うのです。どちらにしても、結果として私たちをこの道から離れさせてしまえば、サタンの勝ちであり、サタンの目的は達せられたことになります。

 そういう意味において、「神よ、どうぞ私を決して傲慢にさせないでください」と祈ると同時に、「神よ、どうぞ私から決して自信を失わせないでください」と祈らざるを得ないのです。過大評価も過小評価もされることなく(むしろ過小評価されるくらいがいいのでしょうけれども)、自分のありのままの姿で歩めることが、ありがたいことだと思います。

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 次回は、「霊的問題に巻き込まれないために」をお届けします。


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