シリーズ・「宗教」を読み解く 193
第117回「超宗教フォーラム」・日韓トンネル現場巡礼③
文鮮明総裁の臨在を感じた祈りの場

ナビゲーター:石丸 志信

 11月4日、日韓トンネル唐津調査斜坑の現場を訪れた宗教者一行は、斜坑見学を終え、展望台から玄界灘に向かい、うっすらと確認できる壱岐の島とそのかなたを眺望した。
 ここで宗教者は一列に並び、心整えて一日目の祈りをささげた。

 まず、ユダヤ教の祈りを唱えた。続いて、イスラームの代表が祈りへの招きの声「アザーン」を響かせた。「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と数度繰り返す声に重ねて、天台宗僧侶の声明が入ってくる。続いて、真言宗、浄土真宗の読経が重なり、神道の大祓詞が加わった。最後にキリスト教の「主の祈り」が唱えられ、宗教者のそれぞれの伝統的祈りの調和した響きが辺りを覆った。
 私は、宗教者の祈りを束ねて、結びの祈祷をささげた。

 参加者の一人は、宗教者の祈る間、文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁がこの場に臨在され、海のかなた、大陸までも見つめていらっしゃるのを感じたと語っている。

 文総裁が日韓トンネル・国際ハイウェイ構想を提唱されて40年。斜坑現場の起工式から35年。そして、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁がこの場を訪問されて11月14日でちょうど5周年になる。

 韓総裁は、その時この現場で「今後は、あなたが直接主管する中で、このプロジェクトを成し遂げるために準備された全ての人々を集め、必ずやそのみ旨(むね)を成し遂げてくださるよう、切にお願い申し上げます」と祝祷されている。
 また韓総裁は、訪問記念に、「ホルトノキ」を植樹された。その木は宗教者が祈った傍らに立っていた。