シリーズ・「宗教」を読み解く 192
第117回「超宗教フォーラム」・日韓トンネル現場巡礼②
宗教者たちが調査斜坑の現場で祈りをささげる

ナビゲーター:石丸 志信

 11月4日から、宗教者平和大使の巡礼ツアーが始まった。
 3泊4日の旅は、毎日1カ所で宗教者が祈る時間を持つ。一日目の祈りは、日韓トンネル唐津調査斜坑の現場でささげられた。

 名護屋城博物館でこの地の歴史を学んだ一行は、国際ハイウェイ財団の現場事務所に到着。唐津事務所所長や地元の協力者の歓迎を受ける中、まず日韓トンネル・国際ハイウェイ構想の歴史と現状の説明を受けた。そして、現在600メートルまで掘り進められた調査斜坑の先端までカートで向かった。

 真っ暗なトンネルの奥へと下っていくに従って、地下のひんやりとした空気に包まれていく。振り返ると坑口の光が遠ざかっていく。これは、調査のために掘られ、本坑工事時には、機材や作業員の搬入路となる。本坑はこれよりもっと大きなもので、海底を釜山まで貫通した海底トンネルの完成した姿を想像してみる。

 実際の工事現場に来て触れてみて、参加者には日韓海底トンネルのイメージがより具体的に脳裏に刻まれた。その上で玄界灘を見渡す展望台に上り、「平和公園」で宗教者の祈りをささげることになる。