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心情開拓
心霊を育てる生活原則(16)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』より)

1 牧会

▲李耀翰先生

何でもないことを天地と思え

 アブラハムが献祭において、はとを分別しなかったので、400年の苦役という問題が起こり、イサクをささげなくてはならない大きな問題になってしまったように、何でもないことでブツブツ言ったその条件が、私たちの一生涯の問題になって、方向が違っていくのです。そういう不快だとかいう問題で、教会に行きたくなくなるのです。だから、教会へ来ない人で、この「原理」は駄目だからやめたという人は少なく、だれそれが嫌だからという、人との関係においてそうなる人が多いのです。「原理」と、その一生涯の問題と比べてみれば、何万分の一にもならないのだけれど、そんなことで全生涯を捨ててしまうという例がたくさん見られるのです。

 大切なことは、何でもないことを重要に思うことです。先生は学生時代に、風に吹かれて舞う一枚の木の葉を、天地の動きと思って見たそうです。先生は、枯葉一枚にも、そこに重要な問題があるのではないかと考えて、そういうところでこの「原理」を発見したそうです。

 私たちは、重要だと思うものには真剣になるけれども、そういうところには絶対重要なものはないというのです。一生涯や永遠の問題に対して、何でもない、人間が笑って見過ごしてしまうような所、価値がありそうでない所に、神は重要な秘密を隠しておられるそうです。

 ですから、きょう一日の不快な問題を解決しないで、あすに持ち越すというのは、重要な問題です。時間が過ぎてやり直そうと思っても、大きな問題になっていてけんかになってしまうのです。

 教会を離れてしまった兄弟が戻ってくるには、時期があるのです。離れてから7カ月目とか、7年目か、7数で戻ってくる人が多いのです。そういう人は、7年前、自分と親しかった人を訪ねてくるのです。だから教会長は、その人を親しかった人に任せて、どういうふうに歓迎するかというと、親しかった時の基準を認めてあげるのです。やめてしまった7年前を思うと、恥ずかしくてたまらない。だから、その時喜んだ基準を復活させてあげたなら、恥ずかしさがなくなっていくのです。こういう人たちは、喜んでいるその基準でもって、失った3倍以上真を注がなくてはならないし、3倍以上苦労するのです。

 蕩減(とうげん)というものは、3倍、歴史的、縦的なものはごく小さな条件で蕩減できますが、自分自身が犯したものは、増えて、3倍以上の条件を立てなくてはならないのです。

七日間断食の意義

 本当は40日サタン分別期間です。というのは、四位基台をサタンが犯してしまったため、4数を蕩減して奪ってくるという戦いなのです。

 その前に、7数というのはアダムとエバの成長期間数で、この期間を通過して夫婦の立場で祝福を受けなくてはならないのです。だからまず、天の子女としての祝福を受けるには、7数を通らなくてはいけないのですが、堕落してその7数を失い、結局、四位基台の実体を失ったのです。

 その実体をまたもとがえすために、40日とか、400年とか、そういう繰り返しの期間を立てて戦ってきたのです。1週間の断食は、この4数と同じ数なのです。

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 次回は、「何を先にやるか/考える」をお届けします。


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