青少年事情と教育を考える 156
子供のフィルタリング、「今は使っていない」が半数以上

ナビゲーター:中田 孝誠

 子供たちがスマートフォンを新たに利用する際、保護者に求められるのがフィルタリングの利用です。しかし最近はフィルタリングのことを以前ほど聞かなくなりました。子供たちにスマホが急速に浸透したからでしょうか、逆に“気が緩んでいる”ような風潮も感じます。

 総務省が今年1月から2月にかけて、青少年のフィルタリング利用についてのアンケート調査を実施しました。対象は保護者6500人です。

 それによると、未就学児(5歳)から高校生までの子供で、スマホのフィルタリングサービスを利用しているのは38.1%にとどまっていました。最初は利用していて途中で解除した子供が13.7%、一度も利用していない子供も48.2%です。半数以上が現在利用していないわけです。

 年代別で見ると、最も高い中学生が48.3%で、以下、小学校高学年が47.6%、小学校低学年33.2%、高校生29.2%、未就学児22.2%です(未就学児は大半が親のスマホを使っていると思われます)。

 保護者がフィルタリングサービスを解除した理由は、「子供にとってフィルタリングが不便と感じた」(31.3%)、「フィルタリングを設定すると使えないサービスやアプリを子供に使わせるため」(29.2%)です。
 いざとなると使いづらいということのようです。ただ、サービスを解除した後にトラブルに遭ったという子供も28.5%に上っています。

 また、最初から使っていない保護者の理由は、「特に必要を感じない」(34.2%)でした。
 フィルタリングを利用していない保護者は利用している保護者に比べて、家庭内でのルール作りやペアレンタルコントロール機能(保護者が子供のスマホの機能を制限できる機能)を使う割合も低くなっていました。

 今後、スマホの学校への持ち込みも認められていく方向です。保護者への啓発がますます重要になってきます。