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神様に愛された日 35

 『神様に愛された日』を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 「私が出会った神様の真の愛」をテーマに家庭連合の教会員による応募作品から選ばれた証し(テスティモニー)をまとめた作品集。心が温かくなる証しの数々をBlessed Lifeでもお読みいただけます。(一部、編集部が加筆・修正)

(光言社・刊『神様に愛された日-48のテスティモニー』〈2010219日第2刷発行〉より)

第四章◆父母の愛

【幸せの記録34】
ベランダで

 ある夏の土曜日、午前4時。

 2人の子供の部活の遠征が重なり、弁当や飲み物の準備に追われていた。その合間に子供を起こすのだが、起きないどころか、反抗的な態度。前日までの仕事の疲れを引きずっていた私は、だんだん腹が立ってきた。

 「だれのためにこんなに早起きしてると思ってるのよ」

 ぶつぶつ言いながら、ベランダに飛び出してしまった。

 その瞬間、薄暗やみの中を、1台の自転車がすっと角を曲がって、こちらに向かってきた。顔なじみのお母さんだった。子供同士が同級生で、PTAの仕事を一緒にしたこともある。

 よく見たら、その自転車のかごには新聞がぎっしりつまっていた。なんと、新聞配達をしていたのだ。

 そのお母さんには3人の子供がいるのだが、末っ子は障害を持ったお子さんだ。そのために、日中フルタイムで仕事はできないと話していた。でもいつも明るくて、その末っ子を連れてどこにでも出かけていく。

 私はすごすごと台所に戻った。

 神様、ありがとう。

 これがあなたの答えですね。

(女性 45歳)

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 次回は、「子だくさんの夢」をお届けします。


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