私の心の中にいる神様 55
万物は本当の私を知っている

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚(とら)われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。

万物は本当の私を知っている

(韓国在住・日本人女性 50代)

 わが家は畜産業を営んでいます。自然と動物を相手にする仕事なので、思いどおりにいかないことが多いです。

 幾つかのハプニングが重なった日、夫は怒りを抑えられず、そのイライラを私にぶつけてきました。
 私は夫の口から出るきつい言葉に動揺し、だんだん私の心も不平不満でいっぱいになってしまいました。

 自己牧会プログラムを学んでいるのに、こんな心の状態になっている。
 このままだと、ワークをする前の自分に戻ってしまうのではないか──。
 恐れと不安が押し寄せ、早くこの「思考のぐるぐる」から抜け出そうと、ワークに取り組みました。

 「私心をなくす」ワークをしながら、「夫に対して不平不満を感じている私は本当の私ではありません」と唱えてみるのですが、なかなか集中できません。

 その時ふと、良心を通して万物と対話したという証しを思い出して、「そうだ、家と対話してみよう」と思い立ちました。

「ごめんね、またやっちゃった」
「大丈夫よ」
「でも、こんな私を見ていてつらいでしょう?」
「平気。本当のあなたの魂は美しくて光り輝いているのを知っているから」
「一日24時間、そして永遠に光り輝いていられたらどんなに楽でしょうね。少しのことでイラっときて囚われてしまうのよ」
「大丈夫。あなたは確実に良くなっているよ」
「あなたの望みは何?」
「望み? これからも今のままのあなたを見つめて守ってあげることかな」
「え? もっと夫婦が一つになってほしいとか、愛ある家庭を築いてほしいとかじゃないの?」
「う~ん、でもやっぱり、今のまま、あなたを守ってあげること。あなたは今のままで十分素敵だから」
「ありがとう。心配かけてごめんね」
「あなたがうれしい時も悲しい時も、暑いときも寒い時も、雨嵐の時も、スモッグで外の空気が汚れているときも、あなたを守れることがうれしいのよ」
「でもこの地域も開発で、数年後には立ち退きになるのよ。そうしたらあなたは壊されちゃうのよ」
「大丈夫、その時はその時。あなたに新しい家ができたら、『今までありがとうございました』とあいさつして私の使命は終わるのよ。それまであなたを見つめて守れることが私の喜びなのよ」

 その後、犬を連れて散歩に出ました。山や田んぼがいつもより青々と見え、水路の水の音やカエルの鳴き声も鮮明に聞こえました。

 夫が牛小屋で、牛に藁(わら)をやっているのが見えました。夫は私を養うために休む暇もなく重労働をしているんだと思うと、囚われていた心が解かれていきました。
 万物を通して慰労され、激励された体験でした。

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 次回(2月13日)は「うつ病だった私が幸せになれた理由」をお届けします


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