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氏族伝道の心理学 9
アダルト・チルドレン

 光言社書籍シリーズで好評だった『氏族伝道の心理学』を再配信でお届けします。
 臨床心理士の大知勇治氏が、心理学の観点から氏族伝道を解き明かします。

大知 勇治・著

(光言社・刊『成約時代の牧会カウンセリング 氏族伝道の心理学』より)

第1章 不安と怒り

アダルト・チルドレン
 子供時代に親から適切な養育を受けられなかった状況で育った人たちは、大人になってから人間関係に様々な困難を抱えることが多いことが明らかになっています。機能不全家族の中で育って、こうした困難を抱えている人たちは、「アダルト・チルドレン」と呼ばれています。以下に、アダルト・チルドレンの特徴を簡単に挙げておきます。さらに詳しく知りたい方は、様々な本が出ているので、入門的な本から読まれることをお勧めします。

〈アダルト・チルドレンの特徴〉
・自分の判断に自信がもてない。
・常に他人の賛同と称賛を必要とする。
・自分は他人と違っていると思い込みやすい。
・傷つきやすく、閉じこもりがち。
・孤独感。自己疎外感。
・感情の波が激しい。
・物事を最後までやり遂げることが困難。
・習慣的に嘘(うそ)をついてしまう。
・罪悪感を持ちやすく、自罰的、自虐的。
・過剰に自責的な一方で無責任。
・自己感情の認識、表現、統制が下手。
・自分にはどうにもできないことに過剰反応する。
・世話焼きに熱中しやすい。
・必要以上に自己犠牲的。
・物事にのめり込みやすく、方向転換が困難。
・衝動的、行動的。そのためのトラブルが多い。
・他人に依存的。または逆に極めて支配的。
・リラックスして楽しむことができない。

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 次回は「親からの否定的なメッセージ」をお届けします。


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