シリーズ・「宗教」を読み解く 118
21世紀の宗教の使命③
世界平和の実現方案の第一は「宗教による世界平和実現」

ナビゲーター:石丸 志信

 世界平和を成し遂げるための知恵を人類に教えるために、21世紀にも宗教の役割は依然として重要である、と文鮮明総裁は言われた。

 文総裁は韓鶴子総裁とともに、人類の真の父母として世界平和の実現方案を提示し、そのモデルづくりをなしてこられた。

 そこで提示された世界平和の実現方案の第一が宗教による世界平和実現であった。これについて文総裁のメッセージから次のことが分かる。

 第一に、宗教は世界的なものであり、世界平和を指向している。世界平和は、人間だけを中心にしたものではなく、「神が望む平和の基準と人間が望む平和の基準」が一致するものだという。

 「神様も統治したいと願い、人も統治されたいと思う一つの道がありますが、それが愛の道」なので、「博愛主義」を中心の思潮としてきた宗教は、神側の主流と見ている。
 「愛を語り、慈悲を語り、公義を語り、善を語る立場」で、宗教者は公的な利益に資するよう自己の全てをささげていく。自己中心的な欲望が渦巻く悪なる世界を天の願いにかなう世界に戻そうとして、善を中心とした和解をなし、平和実現を企図していく。

 宗教が世界平和実現を目指してその歴史を重ねてきたのか、その指向するものが神の願いどおりであったかを吟味して、新しい時代に向かっていきたいものだ。

※引用部分は、『天聖経』(第十篇、第三章 世界平和の実現方案、第一節 宗教による世界平和)より