青少年事情と教育を考える 114
若者のボランティア、増える
「地域社会をよりよくしたい」

ナビゲーター:中田 孝誠

 今回は、若者のボランティア活動に関する調査を紹介します。

 内閣府が昨年6月に発表した「若者の意識に関する国際比較調査」では、13歳~29歳の若者が回答しています。

 この中で「ボランティア活動に興味がある」と答えた日本の若者は33.3%で、調査対象の7カ国の中では最も低い割合でした。他は、アメリカ65.4%、イギリス52.7%などですが、日本はボランティアの文化が比較的新しいですから、これから日本的なボランティア文化を育てていけばいいと思います。

 ところで、この調査で目を引くのは、ボランティア活動に興味がある理由です。
 最も多かったのは「困っている人の手助けをしたい」(57.1%)ですが、次いで「地域や社会をよりよくしたい」(54.8%)、「いろいろな人と出会いたい」(36.0%)でした。

 これを5年前の調査と比べると、「困っている人の手助けをしたい」が8.3ポイント、前回2位だった「いろいろな人と出会いたい」が13.6ポイント低くなりました。
 これに対して、「地域や社会をよりよくしたい」は6.4ポイント高くなり、2位になっています。

 また、文部科学省関係の国立青少年教育振興機構が、大学生のボランティア活動についての調査を今年3月に発表しています。

 それによると、大学に入学した後にボランティア活動に参加したという学生は37.5%、つまり3人に1人でした(「自主的に参加」「授業やゼミの一環で参加」を合わせた割合)。
 そうした学生たちが「今後やってみたい活動」として最も多くあげたのが「まちづくりのための活動」(31.3%)でした。

 日本では東京一極集中が進み、地方をいかに活性化するかが大きな課題です。各自治体も地元の大学などと協力しながら、若者の力を地域活性化につなげようとしていて、成果を上げている自治体も出てきています。

 地域の活性化のために貢献したいという若者が増えつつあるということは、日本の発展の力になります。そしてそれが世界への貢献につながると期待したいところです。